9月1日のニュース7では、この日で100年が経過した関東大震災についてや、自動運転やAI=人工知能などの大量のデータを瞬時に処理するのに欠かせない先端半導体などについてお伝えしました。
①最新解析 東京の揺れ幅 最大2倍以上可能性
死者・行方不明者が、およそ10万5000人におよんだ関東大震災の発生から100年。その激しい揺れは地震計の針を振り切るほどで、全体像は十分解明されていませんでしたが、残された地震計の記録をデジタル技術で解析すると、東京では揺れ幅が、過去の推計よりも大きく、最大で2倍以上に達していた可能性があることがわかりました。
また、東京都内の小学校では100年前の状況をよりリアルに感じてもらおうと、AIでカラー化された当時の被害の映像などをみる授業が行われ、子どもたちは災害への備えの大切さを学びました。
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②先端半導体 巻き返し図る日本の技術開発
日本は、自動運転やAIなど大量のデータを瞬時に処理する分野に欠かせない先端半導体の国産化を目指しています。トヨタ自動車やNTTなど、8社が出資して去年、設立された「Rapidus」は、北海道で新工場の起工式を行いました。国もこれまでに3300億円の支援を行うことを決めていて、4年後の量産化に向けて本格的に始動しました。
世界の半導体メーカーは、回路の幅をナノと呼ばれる1ミリメートルの100万分の1単位で細くする「微細化」によって、半導体の性能を高める開発競争を続けています。かつて日本は海外メーカーとの競争に敗れて最先端の開発から撤退したため、その差はすでに周回遅れともいわれています。「Rapidus」は、ベテラン技術者を中心に積極的に採用するなどしたうえで、提携関係にあるアメリカのIT企業の研究所に派遣し、先端半導体の研究開発に必要な技術を身につけさせているということです。