7月20日のニュース7では、中古車販売会社「ビッグモーター」の保険金不正請求をめぐる問題や中国への日本の水産物の輸出が滞っている問題などについてお伝えしました。
①ビッグモーター社長“一部社員の不祥事”
「全社員の2%に満たない一部の社員の過去の不祥事」。故意に車を傷つけるなどして保険金を不正に請求していた問題をめぐり、中古車販売会社「ビッグモーター」の社長がこうしたメッセージを一部の社員に送っていたことがわかりました。
メッセージについて社長はNHKの取材に文書で回答し「現場の社員を激励するために私が送ったものだ」とした上で「不適切な内容が含まれていることについて猛省しています」とコメントしています。
一方、「ビッグモーター」の下請けをしていた洗車業の男性は店舗の店長から自社で車検を受けるよう言われたり、作業の単価を大幅に下げるよう要求されたりしたなど、圧力を受けていたと証言しました。
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②日本の水産物 中国への輸出滞る
日本からの水産物が、中国の税関当局で従来より長い間、留め置かれ、輸出が滞っているという相談が農林水産省に相次いでいます。背景にあるのが、福島第一原発にたまる処理水を薄めて海に放出する計画です。
中国は、福島など輸入を禁止する地域以外の日本の水産物に対しては、一部を抽出する形で放射性物質の検査を行っていましたが、それを抽出ではなく「100パーセント行う」としました。根室市の水産加工会社では近年、中国向けを中心とした輸出が、取扱量全体の5割ほどを占めていましたが、輸入規制強化の影響を心配しています。
中国外務省は「われわれは人々の健康と海洋環境に責任を負わなければならない。日本による海への放出計画に反対し、関連する措置をとるのには確かな根拠がある」と輸入規制の強化を正当化。松野官房長官は規制の早期撤廃を求めていく考えを強調しています。