9月22日のニュース7では、物価高が長期化し、影響がバスの値上げなど私たちに身近なサービスにも広がっていることや、「糖尿病」の呼び方が誤解につながっているなどとして、医師や患者の団体が新たな呼び方の案を発表したことなどをお伝えしました。
①バスも水道も…物価高長期化
8月の消費者物価指数、天候による変動が大きい生鮮食品を除いた指数が去年の同じ月より3.1%上昇しました。3%以上の上昇率は12か月連続です。物価高長期化の影響は、身近なサービスにも広がっています。
名古屋市に本社がある「名鉄バス」では、10月1日から多くの区間で20円から40円、引き上げられます。背景にあるのが燃料となる軽油価格の上昇です。会社全体でみると8月のバスの燃料代は、去年の同じ月より約1,500万円増加しました。
国土交通省によりますと、路線バスを運行する事業者が運賃の引き上げを運輸局に申請した件数はことしに入って8月までに全国で72件と、去年1年間の4倍以上に上っているということです。
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②「糖尿病」の新たな呼び方の案発表
国内の患者が約1,000万人いるとされる「糖尿病」。
この呼び方、100年以上使われていますが、医師や患者の団体が、誤解などにつながっているとして、新たな呼び方の案を発表しました。
新たな案は「ダイアベティス」。英語の病名をカタカナにしたものです。
発表したのは医師や患者などでつくる2つの団体です。「糖尿病」では▼糖が尿に出ない患者も多く、症状を正確に表していない上、▼「尿」ということばが不潔なイメージにつながり、誤解や偏見を生んでいるなどとして新たな呼び方を検討したとしています。
病気についての啓発活動などの中で使っていくということで、今後1年程度かけて、患者や行政をはじめ社会全体の合意を得ていきたいとしています。