7月7日のニュース7

NHK
2023年7月7日 午後9:07 公開

7月7日のニュース7では、福島第一原発にたまる処理水をめぐる動きや北海道の掘削現場で蒸気が噴出し続けている問題などについてお伝えしました。

①原発処理水放出計画 設備面で準備整う

原子力規制委員会は福島第一原発にたまる処理水を薄めて海に放出する設備について、最終段階の検査に合格したことを示す終了証を東京電力に交付しました。これで放出に向けた設備面での準備がすべて整ったことになります。

設備全体の性能を確認する最終段階の検査を行っていた原子力規制委員会は処理水を薄めるために大量の海水を取り込むポンプやトラブルの際に緊急に放出を止める弁などの性能に問題はなかったとして、東京電力に対し検査に合格したことを示す終了証を交付しました。政府は今後、放出開始の具体的な時期を最終判断する方針ですが、漁業者などを中心に風評被害を懸念する声もあり、政府と東京電力がどこまで理解を得られるかが焦点となります。

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②蒸気噴出 水から高濃度のヒ素検出

地熱発電に向けた掘削現場で1週間以上、蒸気が噴出を続けています。掘削を行った会社は現場で採取した水から非常に高い濃度のヒ素が検出されたと明らかにしました。地元では憤りと不安の声が広がっています。

北海道蘭越町の掘削現場は、蒸気が噴出してから9日目になっても、大量の蒸気が噴き上がり続けています。現場で採取した水からは国が定める飲料水の基準の1590倍にあたる非常に高い濃度のヒ素が検出されたこともわかりました。町は住民の健康を害し環境汚染に直結する深刻な事態だとして、掘削を行っていた会社に抗議しています。

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