ニュース速報
日曜美術館
“いま”から見つめる、新しい“美の楽しみ”
2020年9月16日(水) 更新
「世界で一番美しい本 ベリー侯のいとも豪華なる時祷(とう)書」
“世界で一番美しい本”と讃えられる「ベリー侯のいとも豪華なる時祷書」。中世フランスの貴族や庶民の暮らしを伝える細密きわまりない描写。金と宝石による鮮やかな彩色。当時の一流絵師たちが80年かけて描きついだ貴重本は、パリ郊外シャンティイ城の宝物庫に秘蔵され専門家さえ見ることが許されない。NHKが8K撮影を許された貴重な映像を再構成。現代フランスの映像も合わせ、日々の喜びを伝えるスローライフを堪能する。
見逃し配信
1950年代、風雲児のように現れた画家、横山操(1920~1973)横山の絵が世間を驚かせたのは、およそ日本画らしからぬ画題だった。『溶鉱炉』は製鉄所の工場が描かれ、『塔』には、事で焼け落ちた谷中の五重塔の黒焦げた骨組みが描かれた。作品の根底には、20代の10年間を従軍とシベリア抑留で奪われた悲惨な体験が横たわる。番組では、生誕100年を機に日本画の伝統に挑戦し続けた画家、横山操の絵と人生を描く。