勝利へ導く150キロを パ・リーグ最年長 42歳 和田毅投手

NHK
2024年2月9日 午後4:52 公開

プロ野球は春季キャンプ真っただ中です。

パ・リーグ最年長42歳のソフトバンク・和田毅投手は、小久保監督から早くも開幕ローテーション入りを明言されています。

去年のNHKのインタビューに「150キロを出したい」と話していた和田投手は昨シーズン、ストレートは最速147キロで、平均球速は過去最速でした。

150キロに向けてキャンプでどう取り組んでいるのか、副島萌生キャスターがインタビューしました。

勝利のために150キロを目指す

副島萌生アナウンサー

―半年前にインタビューさせて頂いてから勝手に応援させていただいているんですけども、“和田投手、150キロへの道”ということで、目標達成についてはご自身の中でどれくらい可能性がありそうでしょうか?

和田毅投手

100%と言いたいですけど。まあ、どうですかね。50%ぐらいですかね。いちばん大事なのはやっぱりチームで試合に勝つことなので、それに結びつけるために自分はスピードを上げたい。そのためのひとつのアプローチとして、150という数字を目指そうと思っています。

理想のフォームを追い求めて 22年目のキャンプ

ファンの子どもたちの成長も気にかける和田投手

キャンプ中、気になる場面がありました。

和田投手が投手陣のグループから離れ、一人になりました。

一人で行っていたのは、試合で使うボールより10倍以上重い2キロのボールを使っての練習でした。

全身の力を使って投げる理想のフォームを身につけようとしていたのです。

和田毅投手

2018年に肩を痛めて2019年からは投げられるようになりましたが、肩の不安という意味では消えていなかったんですね。投げられるけれども、ちょっと間を空けてもらわないと投げづらかったりしました。そういう不安を抱えながら、少し怖いなという部分を持ちながら投げていたので、この練習をして肩の強化ができれば、不安は消えてくれるのではないかと思い、2021年のオフから始めました。

―その結果はどうでした?

和田投手

肩の不安は消えたのですが、投げ方的にはまだ戻せていなかったんです。自分の良い時のイメージの投げ方ではなく、肩をかばった投げ方でした。でもこの練習をしながら不安が消えていったので、肩をあまり意識しない投げ方に変えていきました。

理想のフォームで計測した149キロ

そんな和田投手が理想のフォームで投球できたと話すのが、おととしの広島戦です。

41歳で自己最速の149キロをマークしました。

和田投手

(それまでは)投げ方があまり上手じゃなかったんですけれど、だんだん感覚が分かるようになってきて、重たいボールを持っても肩ひじに負担がかからない投げ方になり始めた時に、「もう1回元に戻してみよう」と投げたら149キロが出ました。

全身を使って力を伝えるために必要な体作りを

さらに150キロを目指すために気を遣っていることがあるといいます。

―食事で意識していることがあると聞きました。

和田投手

痩せやすい体質なので、体重計に毎回乗って、食事の量には気をつけています。

こちらは、和田投手のキャンプ初日の夕食です。牛肉・豚肉・鶏肉・魚と、さまざまなメニューでタンパク質をとろうと心がけています。

体重をキープし、1シーズンを戦い抜く体をつくるためです。

―色々なものからタンパク質をとることを意識されている?

和田投手

牛肉だけとか豚肉だけとか偏らないようにはしています。どちらかというとタンパク質とサラダです。炭水化物は若いときはもっと食べていましたが、年齢が上がって代謝が落ちるので、今は少なめにしています。体重を増やそうとはせずに、体脂肪率を気にしています。

“最後の松坂世代”としてさらなる進化をとげようとしている和田投手。

チームの勝利に貢献するために決意を新たにしていました。

―最後にシーズンに向けての意気込みをお願いします。

和田投手

平均スピードはおととしよりも去年が一番速かったので、良かったと思っています。スピードを上げていければチームにとって絶対にプラスになるはずなので、チームの目標であるリーグ優勝と日本一に貢献できるように頑張っていきたいと思います。個人的な目標のあと1キロは、気合いでいきます!(笑)

和田投手が良いイメージで投げられた時に出たという、自己最速の149キロ。「球速」が和田投手の調子をみる一つのバロメーターになっているというのが非常に興味深かったです。となると、150キロが出る時というのは…和田投手・最強の状態?!

ご本人も「(150キロ)出たら喜んで」とおっしゃっていましたので、今シーズンも和田投手の一球一球を見守らせていただこうと思います。