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配送ロボ 車道を走る!全国初の実証実験で見えた可能性

NHK
2021年11月5日 午後1:19 公開

店舗などに荷物を無人で届ける「配送ロボット」。人手不足の解消に向けて活用に期待が高まっていますが、北海道では自動運転で車道を走る全国初の実証実験が行われました。そこで見えた可能性とは?

複数の店舗巡り集荷も配送も

北海道石狩市の車道を走る無人の配送ロボット。ロッカーが備えられ、中には荷物が積まれています。大手情報通信会社が始めた配送実験です。

試みているのは「シェアリング型」と呼ばれる配送方法です。事前にプログラムされたルート上にある複数の店舗から荷物を集め、複数の宛先に滞りなく運ぶというものです。

これまでの配送実験は、主に小型のロボットで、限られた場所を走るものでした。今回は運搬する荷物が増えるため長さおよそ2.5メートルの大型車両を使用し、車道を走らせました。

最高時速12キロ 交通ルール順守

配送実験をする無人ロボットに同行してみました。ロボットは利用者からアプリで配送の発注を受け、商品を積み込むと早速目的地に向かいます。

いよいよ車道へ。走行には交通ルールの順守が不可欠です。最高時速は12キロ。

ロボットに搭載されたカメラとセンサーが常に周囲の車や障害物を把握し、一時停止の標識があればしっかり止まります。

実験を行った大手情報通信会社・京セラコミュニケーションシステムの吉田洋副部長は「安全ということは当然だが、迷惑をかけないとか、そういうところはかなり気を遣って今回走らせている」と話しました。

ロボットは無事に目的地に到着。商品の受け取りもアプリで行います。ワンタッチでロボットのロッカーを開け、荷物を取り出すことができます。

実験に協力したコンビニの担当者は「自社で行うのはなかなかハードルが高いと思う。利用に関してのハードルを下げていただけるのであれば将来的にはいい」と話していました。

安全性・監視体制構築が実用化のカギに

ただ、自動運転にはまだ課題もあります。車が脇道から出てくるような場所などで十分に安全を保てないと判断すれば、遠隔操作に切り替えます。

今回の実験の走行距離はおよそ6キロ。実験を行った会社では、自動運転中に急ブレーキや急減速を行った時の膨大な映像を記録して、どんな時に危険な動きになるのか分析することで、より安全性を高めようとしています。

吉田副部長は「(実用化が)いつかというのはちょっと難しいところだが、日常的にロボットが走っている状態はつくれるのでは。技術的な部分と経済性をきちんと確保していく必要はある」と話しています。

この配送ロボットは、今は複数の人数で自動運転を管理しているということですが、将来1人で複数台の車両を監視することができれば、経済的にも実用化が見通せるということです。

(札幌局 記者 岡崎琢真)

【2021年11月5日放送】

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