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DXで飲食店の働き方が変わる!?

NHK
2021年11月1日 午後0:11 公開

飲食店の時短要請は解除されましたが、客がどこまで戻るかは手探りで、店の効率的な運営が課題になっています。そこでDX=デジタル変革によって働き方を変えようという動きが進んでいます。

注文も会計も客のスマホで 「店は“おもてなし”を」

東京都内に9月にオープンした焼き鳥店。店が取り入れているのが、個人のスマートフォンで注文ができるシステムです。

客がそれぞれのスマートフォンで店にあるQRコードを読み取ると、注文画面が開きます。食べたい焼き鳥の種類や味付け、本数などを個別に選ぶことができます。

客に話を聞くと「これ、おもしろいですよ」との声が。客の一人は「カスタマイズできて自由に選べるというのは全然違う」と話しました。

店員を呼ばなくても注文ができるだけでなく、クレジットカードの情報を入力すれば、会計も一人一人個別に行えます。

また店側は注文やレジでの作業に人をとられないため、より少ない人数で運営できるといいます。

システムを開発したベンチャー企業「トレタ」は、デジタル化で業務が効率化した分、客との会話やサービスに割く時間を増やしてほしいとしています。

中村仁代表は「人間はもう機械のようなことをしなくていい。それは機械に任せよう。今までのホールスタッフができなかった“おもてなし”をしよう。そういうことを可能にするサービスだと思っている」と話しました。

アプリで仕込みを外注 無理のない労働を

デジタル化によって、開店前の仕込みの時間をなくせたという店もあります。

東京都内にあるそば店「そばだ屋」では、こだわりの国産10割そばと無添加のだしは自前で作っています。一方そのほかの具材については、仕込みを外注できる飲食店専用のアプリを使っています。

このアプリでは、店側がレシピの情報をアプリの運営会社に渡します。すると運営会社は、提携しているおよそ50の食品工場の中からその仕込みができる工場を見つけます。

工場は材料の調達から調理、味付けまで、店のレシピどおりに仕込みを行います。注文から2日後には、必要な具材が必要な分だけ届くのです。

そば店の三田美智子さんは「仕込みの時間も省けて2~3時間は縮められるので、そこは大きい」と話しています。

アプリの運営会社「シコメルフードテック」によると、2020年10月にサービスを開始してからこれまでに1000を超える飲食店が導入しているということです。

会社の西原直良代表は「無理な労働をさせない、働き方をさせない。スマホ1つで店の運営(の負担)が軽くなるような、世の中にインパクトを少しでも与えられたらいい」と話しました。

新型コロナで非接触のニーズが高まったことや、店の休業期間中に従業員が別の仕事に移ってしまい、人手不足を補うためにDXを進めようという動きも出てきているということです。

【2021年11月1日放送】

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