“時間を楽しむ”飲み方

NHK
2022年2月10日 午後1:35 公開

「いま何時?」を意識しながら飲むお酒やコーラが注目されています。コロナ禍のなか家族との時間をつくるきっかけにしたり、時間限定のイベントとして消費を喚起したり、さまざまな楽しみ方があるようです。

時間ごとに違う味を 日本酒の魅力を世界へ

色とりどりの瓶に入った日本酒。瓶には「8:00」「7:00」など、それぞれの「飲んでほしい時間」が書かれています。夜7時から午前4時まで食事や晩酌シーンに合わせた10種類の味が楽しめます。

醸造しているのは、300年の歴史を持つ神奈川県の酒造会社です。

この日本酒を企画した会社「RiceWine」の代表・酒井優太さんは、時間にこだわることで、海外の人など日本酒を知らない人にも手に取ってもらうきっかけにしたいと開発しました。

酒井さんは「時間は世界共通だと思う。大体みなさん夜7時ぐらいに仕事が終わってビールとかシャンパンで乾杯するイメージ。時間で伝えていけば、世界でもっとシンプルに日本酒を伝えられるんじゃないか」と話します。

例えば、夜の食事の時に楽しむ「SHICHIJI」(7時)は甘口のスパークリングで食前酒のように飲んでもらうイメージ。「NIJI」(2時)は深夜に気分がすっきりする酸味が特徴です。

コロナ禍の“おうち時間”を楽しむきっかけに

この日本酒を楽しんでいる理衣那さんは、お酒の魅力をSNSで発信しています。「(夜)7時に飲むお酒はどんなお酒なんだろうとか、時間を追うごとにどういうタイプの日本酒がくるのかなという楽しさ」があると話します。

モデルとして働く理衣那さんは、コロナ禍でイベントの仕事が減り、部屋に閉じこもることもあったといいます。そうした時に家族と時間を共有するきっかけとなったのが、このお酒でした。

今ちょうど7時だし、じゃあ『SHICHIJI』を飲もうとか。時間をきっかけに、それ1杯で楽しめることができるっていうのがすごくいい」と話します。

時間限定コーラで「コト消費」を喚起

日本酒以外にも、時間を意識した商品が注目されています。午後6時と午前2時に飲む2種類のクラフトコーラ。シロップになっていて炭酸などで割って飲みます。

このコーラを提供する「CityCamp」の商品開発担当・林巨樹さんは、それぞれの商品について、「学校終わり、仕事終わりの夕方6時にスイッチを入れ直すイメージ」と「深夜2時に夜空を見上げて飲んでいただきたい」と話します。

このコーラは、ネットで購入できる時間が午後6時と午前2時からの各1時間と決まっています。時間限定とすることでイベントとして楽しんでもらいたいと考えています。

林さんは「モノを消費するということではなく、コト消費。物事の価値の体験の仕方が変わってきているように思う。何もしない時間を自分でつくって購入してもらうところから体験が始まる」と話しています。

(おはよう日本 ディレクター 本吉佑香)

【2022年2月10日放送】

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