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広がる代替食品 “カルビ”や“ウニ”も大豆から

NHK
2021年11月17日 午後0:16 公開

健康志向の高まりや将来の食料問題を見据え、大豆など植物由来の原料で作った「代替肉」のハンバーグなどが市場に広がっています。そしていま新しい代替食品が続々と誕生し、その種類が増えています。

代替“カルビ”や“ツナ”で世界目指すベンチャー企業

植物由来の代替肉を作るベンチャー企業「ネクストミーツ」は2020年に創業。ハンバーグなどとは異なる代替肉、“代替カルビ”を開発しました。大豆を原料に、しっかりと厚みを持たせて本物そっくりに再現。20年6月の発売以来、当初の見込みを大きく上回る10万食を売り上げているそうです。

布施谷博人キャスターが新潟県長岡市にある研究開発拠点を訪ね、代替カルビを試食しました。見た目はお肉。食感も歯ごたえがありしっかり肉の感じがしました。

この代替カルビは、粉末にした大豆などに、自社で設計した特殊な装置で熱・水・圧力を加えて作ります。3つの数値を微妙に変えて実験を繰り返し、さまざまな食感の代替肉を生み出すことに成功しました。

例えば、手で裂いた時の裂け方が「筋肉みたいに一方向にそろっている」ものは、鶏肉を再現したといいます。

ほかにも牛肉やツナなどを開発。現在は全国のスーパーや外食向けに13種類の商品を販売し、シンガポールや台湾などに輸出も始めています。

取締役会長の白井良さんは「日本ブランドとして一気に世界に出ていく。これを“爆速”でやる。多くの人が手に取っていただければ生産量が上がるので、この領域を深く世に認知させることが大事」と話しています。

創業70年の技術が生かされた“代替ウニ”

長年培ってきた技術を生かし、これまでにない代替食品を作った企業もあります。創業70年を超える食品メーカー「不二製油」が大豆を原料に開発したのが、“代替ウニ”です。

この会社が特許を持つ豆乳からクリームを作る技術で、ウニのようなねっとりとした舌触りを再現したといいます。

この会社では60年以上前から、大豆に含まれるたんぱく質を原料にした食品の研究開発を続けてきました。

最近、代替食品の需要が伸びてきたことに注目し、ウニをはじめ“日本らしい食材”を作ってビジネスを拡大しようとしています。

代替ウニは本物と比べて日持ちがよいため、飲食店やホテルなどから引き合いが来ているということです。

商談では代替ウニを使ったドリアを試食。商談相手は「うまい」と笑顔を見せていました。

たん白事業部門長の鈴木清仁さんは「日本なりの植物性食品を展開していけば、きっとおもしろいものができてくる。非常に手応えを感じている」と話しました。

代替食品は世界中で開発競争が続き市場も広がっています。今は本物の代わりという意味で代替食品と言われていますが、新しい食のジャンルとして定着していくかもしれません。

【2021年11月17日放送】

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