ニュース速報

就活 支援サービスに学生の発想を!

NHK
2021年7月21日 午後2:22 公開

就職活動中の学生と企業をマッチングする就活支援サービス。いま、現役の学生がみずから立ち上げたサービスが続々と登場しています。

最終面接までの頑張りに評価システムを

ことし就職活動を行った東京都内の大学4年生です。ある企業の最終面接で不採用になりました。「最終選考までいったのに不合格になってしまったら、序盤で落ちてしまったことと結局変わらない。『評価してもらいたいな』という気持ちが漠然とあった」と振り返ります。

行き詰まっていた時に見つけたのが、ある就活支援サービスのサイトです。

その仕組みは、まず学生が最終面接まで進んだことが分かるメールなどを運営会社に提出します。すると、専用サイトにアップされたその情報を見て、学生に興味を持った企業が面接などのオファーを出します。採用が成立したら、企業は運営会社に成果報酬を支払います。

先ほどの学生は、サイトに登録してから3週間ほどで別の企業から内定を得ることができました。

内定を出した企業の人事担当、木原ひろみさんは、「最終選考まで進んでいるという他社の太鼓判が押されている学生なので、時間をかけず(自社との)マッチ度が高い学生と出会って、選考まで進められるのがいい」と話します。

このサービスを立ち上げたのは、実は学生です。神戸大学の大学院生で、運営会社「ABABA」のCEOを務める久保駿貴さんは、友人が最終面接まで進んだものの内定を得られず、就職活動を一からやり直す姿を目の当たりにしたことをきっかけに、起業しました。

久保さんは「最終面接まで頑張れば誰かが評価してくれる。決してむだなことではない。そういう就職活動のシステムに変えていきたい」と話しています。

SDGsに関心ある学生を企業とマッチング

持続可能な社会の実現を目指すSDGsへの関心が、若い世代の間で高まっていることに着目し、新たなサービスをつくった学生もいます。高千穂大学4年生で、「Allesgood」を創業した勝見仁泰さんは、SDGsに力を入れる企業と関心を持つ学生をマッチングするサイトを立ち上げました。

企業側はSDGsに関する自社の取り組みをサイトに掲載。それを見た学生との間に交流を生み出し、就職につなげようという仕組みです。

勝見さんは「環境負荷とかに対してしっかりと向き合っていない企業には『入っても全然よくないよね』という文化や価値観が、特に(1990年代半ば以降に生まれた)Z世代では根づいてきている」と見ています。

廃棄物などの有効活用を提案するコンサルティング会社は、このサイトを通じて学生とつながり、オンラインでインターンシップを始めました。

この会社では、以前と比べて自社の事業に強い関心を持つ学生に接触しやすくなったといいます。担当者の坂内智恵さんは「このサイトを使って、意欲の高い、行動力のある学生を(インターンシップなどの)チームメンバーに加えて活動していきたい」と話しています。

学生が、実際に就活を体験して感じた思いをもとにつくられた就活支援サービスで、学生と企業のよりよい出会いが生まれることが期待されます。

【2021年7月21日放送】

動画はこちら