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独立を後押し “モール型美容サロン”

NHK
2021年11月16日 午後1:47 公開

  10畳ほどの広さの美容サロンがショッピングモールのように並んだ「モール型美容サロン」。コロナ禍で増えた空きテナントを活用して、美容師の独立を後押しする取り組みが今、注目されています。  

一等地のフロアを小分け 美容師に貸し出し

東京都内の一等地・南青山のビルに6月オープンした「THE SALONS」。中に入ると、2つのフロアに19の美容サロンが並んでいます。

運営会社の代表で美容師の清水秀仁さんは、この2年で銀座など都心の4か所に施設を展開。コロナ禍で飲食店が撤退したりオフィスが縮小したりして空きテナントが増える中、賃料を下げても貸したいというオーナーと賃貸契約しています。

一方、50万人以上いる美容師の中には、需要が見込める都心部で独立を目指している人も少なくありません。

清水さんは、広いフロアを借り小分けにして美容師に貸し出すことで独立を後押し。賃料が下がる今、事業を加速しようとしています。

(賃料が安く)弊社的にもいいし、中に入ってくる美容師さんたちにもすごくいい場所で、リーズナブルな金額で提供できるのが大きい」としています。

“独立”して経営学ぶ 若手美容師たち

若手美容師の小島佳明さんと長谷川駿さんは、このサービスで独立しオーナーとなりました。2人は以前、大手の美容サロンで500人ほどの指名客を抱えていましたが、将来に不安があったといいます。

小島さんは「ずっと雇われたままでいいのか。かといっていきなり店舗をしっかり持って独立というと、かなりリスクが高くなる。そういった意味ではかなり始めやすかった」と話します。    

美容師の独立には、内装工事や備品などに1000万円以上が必要と言われています。

しかしここでは、シャンプー台などの備品は備え付けで、月々26万円からの家賃と、家賃3か月分の保証金を払えば開業できます。

みずから店を運営できるようになり、入居者の多くは収入が独立前の3倍ほどに増えたといいます。

美容師の長谷川さんは「今後資金をためて(店の)規模を大きくして出すのが、まず一つの目標としてやっている」と話しました。

サービスの運営会社代表の清水さんは、価格設定や売り上げの管理など経営ノウハウを身につけて、次の一歩につなげてもらいたいと考えています。「2年3年いてもらって経営者としてのスキルを上げて出ていっていただく。それがいちばんのモデル」と話しています。

清水さん自身も若いころ独立で苦労したことがあり、この事業を思いついたということです。独立したい美容師のニーズは強いと見込んでいて、今後、全国にも展開する計画です。

(アナウンサー 石井隆広)

【2021年11月16日放送】

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