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テレワークに出張自粛・・・離れた仲間と“つながり”を

NHK
2021年9月21日 午後0:32 公開

テレワークや出張の自粛などが1年半以上続き、職場でのコミュニケーション不足に悩む会社も少なくない中、離れた場所で働く社員のつながりを最新技術で取り戻そうという動きが出ています。

東京と大阪のオフィス スクリーンで常時接続

東京にあるオフィスの内装などを手がける会社「フロンティアコンサルティング」では、職場に大きなスクリーンがかけられています。映っているのは大阪にある支社のオフィスです。

東京の社員の1人がスクリーンに近づき、“すぐそこ”にいる大阪の社員に「お疲れ様です」と声をかけました。すると、相手もすぐに席を立って「お疲れ様です」と近づいてきました。2人はスクリーン越しにカーペットの色合いを相談。画質がよく、サンプルの質感なども伝わるといいます。

このシステムは上にマイクとスピーカー、横に映像を映し出すプロジェクターがあり、カメラはスクリーンに埋め込まれています。特殊な技術により映像や音声の遅延が少なく、目線も合うので、自然に話ができるといいます。

会社では業務中は常時接続して、雑談から新しいアイデアなどが生まれることもあるといいます。新型コロナの影響で出張が難しくなる中、コミュニケーションのツールとして重宝しています。

執行役員の稲田晋司さんは「ちょっと思い出したことがあったらパッと相談できるとか、わざわざ時間を決めなくてもコミュニケーションがとれるところがいい」と話しています。

このシステムを開発したのは、アメリカの大手IT企業出身の技術者が立ち上げたベンチャー企業「tonari」です。

2020年10月に製品化して、引き合いが増えているといいます。

企業の代表を務めるタージ・キャンベルさんは、「このサービスで親密な関係を築くことができる。親密な関係は企業の競争力を高めるために必要だと思う」と話しています。

アバターで同僚と雑談 バーチャルオフィス活用広がる

テレワークで働く社員どうしのつながりを深めたいと考える企業に向けたサービスも登場しています。

企業向けのウェブサービスを提供する会社「マーズフラッグ」で管理部長を務める城田彩さんは、業務時間にオンライン上のバーチャルオフィスを利用しています。

アバター(=自分の分身)」を使い自由に動き回ることができて、30人の社員全員が利用しています。

取材した日、城田さんはまず会議に出席しました。会議が終わるとオンライン上の“休憩室”に移動。「食欲の秋といえばシャインマスカットの記事をよく見る…」などと、同僚との会話を楽しみました。

城田さんは「オフィスがある時だったらあったような、たあいもない話が普通にできる。『ひとりぼっちじゃない』まさにそんな感じ」と話しました。

このサービスを開発した企業「OPSION」によると現在50社が導入。代表の深野崇さんは「人とのつながりや温かみという感覚をテレワークでも実現する。現実のオフィスを超えるサービスにしていきたい」と話しています。

こうしたサービスの中には、離れた病院どうしや学校どうしをつなぎ診察や授業などに活用する方法を探る動きもあるということです。

【2021年9月21日放送】

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