こんにちは。
「おはよう日本」生活が始まって、あっという間に2か月が過ぎました。
たくさんの人に支えられてなんとか仕事ができているとしみじみ・・・
いつもご覧いただきありがとうございます。みなさんに感謝するばかりです。
そんな中、毎朝お伝えしなくてはならないのがウクライナ情勢。
心が痛くなる情報も多いですよね。
みなさんはどんな風に受け止めていらっしゃるのでしょうか。
私が特に気になるのが子どもたちへの情報の届き方です。戦争の情報、伝え方、とても難しいです。
「子どもにどんな風に説明しているの?」そんな話を友人や同僚とする機会も増えました。
絵本「へいわとせんそう」と出会って
ある日、育休から復職したばかりのディレクターが「谷川俊太郎さんの絵本が増刷を重ねている」と教えてくれました。
『へいわとせんそう』というとてもシンプルな絵本。
なるほど!私も子どもに見せてみよう。
自宅のテーブルに置いておくと、一人で読んでいました。
最初は平和と戦争の絵の違いを間違い探しのように読んでいたのですが、赤ちゃんの絵になったときに、「あれ?敵の赤ちゃんと味方の赤ちゃんは一緒?」
そして少し考えて「でもウクライナの赤ちゃんは死んじゃってるから一緒じゃないよね」と。
私は何も答えられず、困ってしまいました。
その後も絵本をきっかけにいろいろな話をしました。子どもの想像や発言には本当に驚きますし、そこに応えられない自分が情けないといいますか・・・。
「そうだよね、と受け止めてあげればいい」
谷川さんにインタビューすることが決まり、急に緊張し始めたのを覚えています。
翻訳されたレオ・レオニの作品「スイミー」が、私の記憶に残る谷川さんの言葉との最初の出会いですが、その後も多くの詩に触れ、子どもにも「にじいろのさかな」や「ふたり」「ことばのえほん」などなど読み聞かせをしています。そういう意味ではとても身近な存在ですが、実際にお話できる日が来るなんて。
ご自宅に伺うと、温かく迎えてくださいました。(そう、インタビューはご自宅で)
いつも詩を書いたり読書をしたりするお部屋は、お庭の緑が見えてとても落ち着く空間でした。この場所から素敵な作品が生まれているのだなと、幸せな気持ちになりました。
インタビューでは、「へいわとせんそう」をなぜシンプルな絵本にされたのか、子どもたちへの思いを伺いました。
子どもの発言に対しては、「そうだよね。と受け止めてあげればいい」と教えてくださいました。
90歳の谷川俊太郎さん、子どもを信じる温かなまなざしが印象的でした。
首藤キャスターによるインタビューの様子は、6月9日(木)の「おはよう日本」でお伝えします。