ルーズソックスやレンズ付きフィルム、プロフィール帳と聞いて「懐かしい!」と思ったあなた、きっと私と同じ平成10年代に高校生活を送ったのではないでしょうか。実はそんな「平成」にはやったものが、いま"レトロでかわいい”と令和の若者にも人気だというんです。
レトロな私たちの青春はどんな感じだったのか、せっかくなので仲良しの鈴木奈穂子アナウンサーと一緒に振り返ってみることにしました。
(おはよう日本 首藤奈知子キャスター)
ルーズソックスで"無敵"の女子高生だった
鈴木奈穂子アナウンサー
最初にこの企画のテーマを聞いた時衝撃を受けて、平成がもうレトロって…。
首藤奈知子アナウンサー
ショックだよね。私たちが高校生だった時代はもうレトロなんだ。
鈴木)びっくりすぎますよ。(写真を指差して)この辺がもう平成のレトロ感で…でもちょっといいですか、この写真(首藤アナウンサーの高校時代)は「昭和感」がすごくないですか。
<高校2年生の鈴木アナウンサー(左写真)、首藤アナウンサー>
首藤)やっぱり地方と都会の差で、私はとにかくずっと愛媛で過ごしているんで、なかなか都会の情報が入ってこなかった。当時はSNSもないし、雑誌とかテレビの情報で都会の女子高生がキラキラしてる感じを見てたわけですよ。
鈴木)ルーズソックスをはいたことは?
首藤)ある!けど、学校に毎日はいていくようなタイプじゃなかったのか、状況じゃなかったのかっていう記憶。時々はいていた。くるぶしソックスだけど、でもここに「のり」はって落ちないようにしていました(笑)
鈴木)私もやってましたよ!貼らないと、あっという間にくるぶしのところまで落ちてきちゃうから。ふたがブルーとピンクと黄色ののりがあって。あと輪ゴムで留めたりして。毎日はいていました。
首藤)ルーズソックスがなかったらどうするの?
鈴木)「お母さんなんで洗ってくれないの!」って大変でしたよ、そういう時は(笑)。買ってでも行くぐらいの気持ち。洗濯が大変なんですよ、母がやってくれてましたけど。ルーズソックスの長さは37センチとかあって、いっつも物干しざおにぶら下がっているわけ。雨の時期とかなかなか乾かなくて、ドライヤーで乾かしたりとかもして。
首藤)すごい、お母さんがルーズソックスをね、感謝しかないね。それで毎日学校行ってたわけでしょ。 私からしたら「東京最先端女子高生」。遠い目(笑)。
鈴木)"安室奈美恵ちゃんの時代"ですよね。私は全然最先端じゃないんです。「憧れのコギャルに憧れる女子高生」みたいな、なれないんだけどすごく憧れる。
首藤)私はさらに、そこには全くなりきれない愛媛の女子高生っていう感じ(笑)やっぱり今と違うから情報が入ってこない。今はSNSとか同時進行で情報が同時に広まると思うんですけど、当時は船で渡ってくる時間が必要だったのかな(笑)。
鈴木)私の記憶ではクラスの8割ははいてたかな。人気のブランドがあって「ここのはかかとへのたれ具合がいい」とか「くるぶしのたまり具合がちょうどいい」みたいな。ふくらはぎの真ん中とか真ん中ちょい上ぐらいだと足が多少細く見えるっていう”黄金ポイント”があった。信じられないですよね、こんな足出して歩いてたとかね。結構、「自分たち女子高生で最強」だと思ってませんでした?
首藤)「無敵な感じ」がね、女子高校生にはありましたよ。
鈴木)「バブル世代に比べて元気がない」と言われたりもしていたけれど、私たちは「平成の女子高生は一番強い!」とすごく思ってたから。それが出ちゃっている感じ。
首藤)私はふだんは厚底ローファーだけど自転車爆走してた(笑)自転車通学はスカート短かったらだめですね、短くしても、奈穂ちゃんのひざぐらいよ。
―この写真は朝ドラのヒロインみたいですね。
鈴木)あ、ほんと! 朝ドラのヒロイン。
首藤)本当?オーディション受けようかな(笑)。
鈴木)何を目指します?愛媛からみかんを使ったスイーツをつくりたいって言って東京に出てくる(笑)。
<お母さん、私東京にいってスイーツつくるけん!(イメージ)>
ポケベル、今も打てます!プロフィール帳に書いた夢は…
鈴木)今見ると私の格好は「黒歴史」。見返したくない写真ばっかりだもの、全部スカート短くてルーズソックスはいていて。
首藤)でもこれがいま令和の子たちにはやっているわけですよ。最先端ブランドのファッションでもルーズソックス売れている。私服で合わせてる写真も見たし、制服でも令和の子はかわいく着こなすわけですよ。
鈴木)それがびっくり。やっぱり時代が回るんですね、12年ごととか…あ、もう20年か(笑)。色つきのルーズソックスもあるんですよね。
―ルーズソックス以外に当時はやって印象に残っているものはありますか?
首藤・鈴木)ポケベル!
首藤)ハモってしまった(笑)
鈴木)ポケベル打とうと思ったら今でも打てません?「おはよう」はたぶん「15618513」みたいな、手が自然に動きます。
首藤)みんな公衆電話でテレホンカード入れて、パパパパッてすごい速い子たちが…自分もやっていました。
鈴木)休み時間に学校の公衆電話に並んでました。みんな彼氏とかに連絡してませんでした?私は本当にそういうのなかったけれど。
首藤)私はポケベル自体持ってなくて、親も持たせてくれなかったから、だから友達に2週間だけ借りるとか。2台持ってる子が貸してくれたりとかね。ブルブルって鳴って。
鈴木)あれ何文字、20文字ぐらい?入るようにいろいろ考えてやってたんですよね、懐かしいなあ。あと何だろ、卵を育てるゲームに「プリクラ」もあるか。
首藤)あんまりかわいく写らない時代の。ペロンペロンの紙で出てくるフィルムみたいなの出てくる、「きょうはかわいく写ってる」「きょうはだめだ」みたいな。
鈴木)憧れのアイドルの下敷きを持って一緒に写ったりしました。当時はKinKi Kidsの2人とかSMAPと。
首藤)あとはプロフィール帳。自分の名前がのってて、将来なりたいものとか交換しあうやつ。「こんな人と結婚したい」とか…もう全然覚えてないけど。
鈴木)将来の夢とかね。何て書いていたんだろう。
首藤)私はアナウンサーと書いてたかもしれない。放送部にいたんで、ちょっと「なりたいな」っていうのはありましたね。高校が放送部だった。NHKのコンクールとか、全国の文化祭とかで朗読部門に出たりしていました。でも大学入ってからは、いろんな職業を就職活動で受けたんで、就職することに必死でしたね。就職氷河期で。
鈴木)私は全くアナウンサーは意識していなかった、バトントワリングの部活に一生懸命だったかな。体育会系の部活だったので、毎日屋上で練習しているから自然と日焼けしていくし、自然とガングロみたいになっていって(笑)。だから高校時代は将来のこととかあんまり考えてなかった。毎日部活が楽しい、女子高生楽しい、っていう。
首藤奈知子、過去は振り返りません!
ここで収録を見に来ていた伊藤海彦アナウンサーから質問が…。
海彦)奈穂子さんにとってルーズソックスってなんなんですか?
鈴木)出たよその質問、インタビュアーとして一番だめな質問(笑)。月並みだけど「青春のキラキラ」よね。あのころの「最強女子高生の必須アイテム」です。今の自分じゃないの、もう1度このころの自分としてはいてみたい!
海彦)首藤さんにとって靴下とは?
首藤)ルーズソックスとはって聞いてくれないの?(笑)え~「足を冷やさない」…キラキラしていないじゃない(笑)。ルーズソックスは…何だろうね、遠い街の子たちがはいていた青春。ちょっと置いていかれた感があるのかな。「ちょっと恥ずかしくてはきこなせない、憧れの存在」。
海彦)あのころに戻ってはいてみたいなとか思います?
首藤)いやもう、私は過去は振り返りません!
鈴木)さすが。まっすぐ進んで振り返らない。
首藤)振り返らない!