【サッカー日本代表】日本のセンターフォワードは誰?播戸竜二さんに聞きました

NHK
2022年9月22日 午後6:50 公開

スポーツキャスターの西阪太志です。

サッカーワールドカップの開幕まで2か月を切りました。日本代表のポジション争いが注目されるのが、センターフォワード。最前線で戦うストライカーのポジションです。

4人の候補の中で存在感を示すのは誰なのか?元日本代表FWで、”浪速の闘魂ストライカー”とも評された播戸竜二さんにうかがってきました。

どの選手も魅力的! 4人のセンターフォワード候補

日本代表は9月23日にアメリカと、27日にはエクアドルとの強化試合に臨みます。

強化試合はワールドカップの26人のメンバーを決定する前の最後の試合です。

今回の代表メンバーでセンターフォワード候補なのは古橋亨梧選手、前田大然選手、上田綺世選手、町野修斗選手の4人です。

このポジションではJ1・ヴィッセル神戸でプレーする大迫勇也選手が実績十分ですが、けがの影響で今回もメンバーには入っていません。

播戸竜二さん

ババン!

西阪:播戸さんだけに(笑)ということで候補4人、全体の印象としてはいかがでしょうか。

播戸さん

若くてすごく元気な、そういう選手たちを選んだなという、そういう印象ですね

4人のセンターフォワード候補を、播戸さんはどう見ているのか。

まずは各選手の良さをキーワードで挙げてもらいました。

今回のセンターフォワード候補で最年長は、古橋亨梧選手(27)。

スコットランドプレミアリーグのセルティックで今季も好調。8月の月間MVPにも選出されました。

播戸さん

古橋選手はもちろんスピード、裏に抜け出すのが特徴。彼のスピードを生かした得点というのがセルティックではすごく多いように感じますし、それをこの日本代表でも出してほしい。

圧倒的なスピードを武器とするのが、前田大然選手(24)。

昨年のJ1で得点王に輝き、現在は古橋選手と同じセルティックでプレーしています。

播戸さん

前田選手も本当にスピードがあって、スプリント力がある。ダッシュして、しかもそれを何回も続けられる、そういう選手じゃないかなと。

3人目は今シーズン序盤、J1で圧倒的な得点力を見せた上田綺世選手(24)。

この夏からはベルギーにプレーの場を移しています。

播戸さん

上田選手は、ゴールがすべて強烈で日本人では打てないようなシュートを打つんですよね。キーパーのいないところを狙いながらなおかつ速いシュートが打てる。新しいチーム、初めての海外で戸惑う部分も多いと思いますけど、ゴールも取っていますし、これからやっぱりさらに点を取っていく選手になるんじゃないかなと思います。

播戸さん一推しの選手は"忍者"!?

魅力的な選手が揃う中で、4人目の選手に対して播戸さんがあげたのは"ニンニン"という謎のキーワードです。

その正体は…忍者の町として知られる三重県伊賀市出身の町野修斗選手(22)です。

プロ5年目のことしJ1で自己最多の9得点をマーク。

ゴールパフォーマンスの忍者ポーズもファンにはおなじみになってきました。

<町野修斗選手の"ニンニン"パフォーマンス>

1メートル85センチの長身に技術とスピードを兼ね備え、得点パターンも多彩。

播戸さんもその万能性を高く評価し、"一推し”だといいます。

播戸さん

トータルは本当に、なんでもできるという感じですね。彼と対談したことがあるんですが、元々ボランチをやっていたみたいなので、後ろのディフェンスからボールを受けて、前を向いてというプレーをずっとしていた。足元のボールの使い方も上手いですし、シュートも打てる、ゴールも決められる、そしてスピードもあるということで本当にいろんなことができる選手ですね。そして忍者ポーズ。このパフォーマンスがあると、やっぱり「ゴールを取ってほしい」ってみんな楽しみになるので、そういう意味でも、「トータル」「ニンニン」というふうに書きました。

町野選手は7月、Jリーグの選手たちで戦った東アジア選手権で日本代表初選出。

3試合で3得点。得点王に輝く活躍を見せ、海外組が招集された今回もチャンスをつかみました。

播戸さん

海外での経験はないですけれど、J3、J2、J1と少しずつステップを上がっていきながら実力、そして自信をつけてきた選手なので。今回の強化試合で海外の選手と戦った時に彼の真価が問われると思いますし、森保監督はしっかり見たいと思って選んだと思いますね。

日本の攻撃陣を輝かせることができるか?カギは"起点になる動き"

播戸さんが町野選手をセンターフォワードに推す理由は、得点力だけではなく、前線で起点を作るポストプレーにたけている点です。

播戸さんは町野選手のポストプレーが機能すれば、日本代表の強み、タレントがそろう中盤やサイドの選手の力が存分に発揮されると考えています。

播戸さん

町野選手は本当にポストプレーがうまいですね。後ろにディフェンスを背負ってもしっかりキープできる。伊東純也選手は最終予選でも大活躍しましたし、堂安律選手、久保建英選手、鎌田大地選手、三笘薫選手、この辺りは今の日本にはすごく豊富なので。2列目の選手たちが前を向いて自由にプレーできるという意味でも町野選手のこのトータルの起点になるような動きというのはすごく重要になってきます。

<左から伊東選手、堂安選手、久保選手、鎌田選手、三笘選手>

播戸さんが今回の強化試合で見てみたいという前線の形がこちらです。

西阪:町野選手を前線に置いて、その下に2列目…

播戸さん

久保選手を、トップ下というよりは、ちょっとツートップのような形で。そして鎌田選手と伊東選手は、どちらかというと伊東選手がちょっとだけ上みたいな。鎌田選手はちょっと下がりながらでも中にも入って行けるような形です。この4人ならばすごく多彩で、裏に抜けることもできますし、足元でもキープできる、そしてコンビネーションもできるという形でいろいろなプレーができるんじゃないかなと。鎌田選手自身も調子いいですし、ドイツ1部リーグのブンデスリーガでゴールもたくさん取っていますから。ちょっとこの感じを試してみてほしいかなと思います。これだけの海外で活躍している素晴らしい選手が2列目にいたときに、町野選手がしっかりとキープができて後ろの選手たちとコンビネーションを作ることができるかを見てほしいですね。

西阪:それが深まって行けばゴールも決まるでしょうし、ワールドカップで町野選手がゴールを決めることができたら…

播戸さん

みんなで全員ニンニンしてくれたらいいんじゃないですか?間違いなく話題になりますし、みんなでやっぱり盛り上げていく、楽しんでいくものがワールドカップには必要だと思います。勝ち負けがあるというのはもちろんありますけど、スポーツの大きな醍醐味としては、みんなで楽しむ、夢を見る、みんなで戦うということだと思うので。忍者ポーズを全世界に広めることができたら、これはもう伊賀名誉市民ですよね(笑)。

カタールのピッチには誰が立つ?今後も大注目

播戸さんの話を聞いていて、町野選手が限られた時間の中で森保監督にアピールできるか、本当に楽しみになってきました。

一方、冒頭でもご紹介しましたが、このセンターフォワードのポジションでは群を抜く実績を持つのが大迫勇也選手です。

けがの影響で日本代表からはしばらく離れていますが、9月18日のJリーグで1か月ぶりに実戦復帰して、さっそく2得点の活躍を見せました。

また、今回は同じく怪我の影響でメンバーに選ばれなかった浅野拓磨選手も、6月の強化試合では4試合中2試合に先発しています。

森保一監督は「本大会には治り、選考対象になる状態だと聞いている。焦らずに治してワールドカップ直前の所属チームの試合でいいパフォーマンスを見せてもらいたい」と話しています。

カタールのピッチで最前線に立つのは誰なのか?最後まで目が離せません!

【2022年9月21日放送】

あわせて読みたい

サッカー日本代表 湘南のFW町野修斗招集 けがのDF中山に代わり