2023年、今年もおはSPO筋肉体操をよろしくお願いします。
アスリートの皆さんと谷本先生から学びながら、健やかな毎日を送りたいですね。
さて、ことし1回目の筋肉体操は、陸上の福島千里さん。
2022年に引退した福島さんが現役時代に出した女子100m、200mの日本記録は破られていません。
福島さんは北海道出身で、私が札幌局に勤めていたときは、道内の皆さんの"福島さん愛"をひしひしと感じていました。
さっそうと走るかっこいい姿、私も1ファンです。
実はいま谷本先生の教える順天堂大学で、大学院生として研究をしているそうです。
実践に理論が加わった福島さんから一緒に学びましょう!
【NEW】第2回 スタスタ歩ける内腹斜筋
谷本道哉さん
ちょっと福島さんの“内腹斜筋愛”を聞かせていただきます。
福島さん、ユニホームでおなか出してたじゃないですか。あそこで「腹筋がすごい」ってみんな言うんですけど、僕は福島さんがやっぱりすごいのは、脇腹にある内腹斜筋。ぼこっと出てる。僕、福島さんの内腹斜筋ファンです!
福島千里さん
ありがとうございます(笑)。
谷本さん
福島さんのファンというよりも福島さんの内腹斜筋のファンです。やっぱり自信ありますよね?
福島さん
そうですね。ほかの選手と違うところでいうと、やっぱりそこが、一番ではないですけど違いといえるかな。自信は、恥ずかしながらあるかもしれない。
谷本さん
短距離でもやっぱりハイピッチの選手は特に大事だと思いますけど、腰はまっすぐではないので、腰をひねりながら、体をひねりながら走っていく。福島さんのハイピッチの秘けつの1つに、でっかい強い内腹斜筋があったと思います。走っている時、脇腹使います?
福島さん
脇腹を使うと思います。腕振りと連動させるためにも、脇腹でねじっていく。骨盤を片足で3Dみたいに、こうも動くし、こうも動くので。やっぱりそこのコントロールをするには内腹斜筋がすごく重要だったかなと思ってます。
谷本さん
どんなトレーニングをされていました?
福島さん
ねじりながら腹筋したりとかですかね。ねじって行う腹筋をやってましたね。
谷本さん
ちょっと横向きに上げていくような形ですよね。立って膝を上げるような形でも、同じような動きで鍛えられるので、皆さんにはその種目をやっていただこうかなと思います。体をひねる筋肉になりますから、歩く時って結構体をひねるんですよね。ですからやっぱりスタスタ歩けるためには、腸腰筋も大事ですけど、内・外腹斜筋、脇腹もしっかりと皆さんにも鍛えていただきたいと思います。
福島さん
頑張りましょう!
第1回 楽しくうれしく腸腰筋
谷本道哉さん
福島さんといえば、目にも止まらぬハイピッチの走りだと思うんですけど、あのハイピッチの走りを支えている筋肉ってどこになります?
福島千里さん
腸腰筋だと思っています。
谷本さん
脚を振り出す力ですよね。腸腰筋はやっぱり自分でも自信はありますか。
福島さん
自信はあります。
谷本さん
びゅーんと振り出してる感覚はありますか。
福島さん
体の中心に位置する筋肉だと思うんで。やっぱり芯から、中心から動かすことって、結構速さにすごく直結すると思うので、すごい大事な重要な筋肉かなと思っているんです。
谷本さん
腸腰筋はどこにある筋肉かというと、腰椎の前、それから骨盤の上側の前からわあっと出て、太ももの前についている。ここがぎゅっと力を出すことで、足がびゅーんと前に出る形ですよね。
この奥の見えない筋肉なんですけど、加齢ですごく落ちるんです。80歳で半分ぐらいになっちゃう。福島さんでも、何もしなければ落ちちゃう。
福島さん
もう落ちていると思います。
谷本さん
昔みたいじゃないかもしれないですけど。やっぱり足を前に降り出していくっていうのは、つまずき防止にも大事ですし、そもそも歩くスピードを維持するためにも大事な筋肉なので、テレビの前の皆さんは福島さんのようにハイピッチでは走らないですけど、ハイピッチでスタスタと元気よく歩けるために、きょうは腸腰筋を鍛えていきたいと思います。 腸腰筋ターゲットで、どんなトレーニングをされていました?
福島さん
やはりダイレクトなのは「レッグレイズ」。 現役バリバリのときはおもり持って、メディシンボールを挟みながら、ダイレクトに効きますよ。
谷本さん
皆さんにはもうちょっと楽なものをやっていただこうと思います。バタ足で、体が前に出るとあまり腸腰筋が伸びないので、ちょっと後ろ気味で、パタパタパタパタ、リズミカルに切り返す。楽しく楽しく、うれしくうれしく。
福島さん
楽しくうれしく一緒に鍛えましょう!