”おはみみ” 耳元にニュースをお届けします(塩田慎二)

NHK
2022年5月16日 午後5:08 公開

おはよう日本・リポーターの塩田慎二です。
私、実は、おはよう日本のSNS動画などのコンテンツ制作もしています。
そこで、最近、取り組んでいる「耳元」でニュースを伝えるようなコンテンツをご紹介します。

耳元で“心地よく”

さっそくですが、こちらの動画をぜひ「イヤホン」で聞いてみてください。

【2022年4月23日 公開 「長良川鵜飼 鵜舟の進水式」】

アナウンサーが耳元でニュースを読んでいるように聞こえませんか?
この音声コンテンツは、みなさんに「ASMR」(Autonomous Sensory Meridian Response=“心地よい”と思う感覚)でニュースを聞いてもらいたいと考え、作り始めました。「このマイクでニュース読んでみた」というタイトルで、おはよう日本のHPや公式ツイッターでときどき「#NHKおはみみ」をつけて投稿しています。

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お伝えするニュースはおはよう日本の「地域発ニュース」というコーナーで紹介した各地の伝統行事や季節の話題を中心に選んでいますので、情景を思い浮かべながら聞いてもらえるとうれしいです。

NHKのアナウンサーは、内容が正確にきちんと伝わるよう、聞きやすさを重視してあまり感情を入れずに読むよう心がけています。

ただ今回の動画では、みなさんの耳元でニュースをゆっくりと自然体でお伝えすることで、心地よく聞いてもらいたいと取り組みました 。

“耳型”のマイクの効果とは?

心地よさを追求するために用いているのが、バイノーラル録音という技術です。

録音に使っているマイク

録音に使っているのは、人の耳のような形をしているマイクです。
この耳型のマイクに向かって話すことで、ささやき声やさまざまな方向から聞こえてくる声など、耳に届く音がそのまま録音されるんです。
イヤホンで聞くと、あたかもその場にいるような臨場感に包まれます。

収録の様子

上の写真は、実際の収録時に撮影したものです。首藤アナと三條アナの間にある耳型のマイク、よく見ると“耳の後ろ”が見えていますよね。
二人が、人の正面からささやいていると想像してください。

いわば、このマイクの”両耳”が今記事を読んでくださっているみなさんの両耳ということなんです。

この状態で録音が行われることで、右耳からは首藤アナの声、左耳からは三條アナの声が聞こえてくるのです。

また、三條アナがマイクのまわりを歩きながらニュースを読めば、まるで、三條アナが自分のまわりを歩きながら話しているように聞こえてくるんです。

右から左に歩きながら読む三條アナ

右から左に歩きながら読む三條アナ

<右から左に歩きながら読む三條アナ>

ほかにも、マイクとアナウンサーの距離を調整して、ニュース内のインタビュー部分の演出も工夫しています。いままでのニュースとは少し違う聞こえ方で、内容に動きがつき、興味を持ってもらえるのではないかと考えています。

筆者(塩田アナ)も挑戦

<画面中央=筆者(塩田アナ)も挑戦>

どんな距離で、どのように動きながら、どんな声色で読めば「心地よく」聞こえるのか。
コンテンツ企画の立ち上げ当初は、私も実際に音声収録を行い試行錯誤。音声担当の職員やNHK放送技術研究所と連携し、バイノーラル録音を体験し様々な「読み方」を試してみました。
まだまだ工夫途中ではありますが、新たな伝え方にチャレンジすることで、ニュースの内容を多様な表現で伝えられるのではないか。そう思いながら、制作しています。

地元のことばで、思いも込めて

この企画には、おはよう日本のさまざまなアナウンサーが挑戦しています。試行錯誤する中、副島萌生アナならではの読み方が生まれました!それがこちら。

【2022年5月1日 公開 「弘前さくらまつり」】

副島アナの出身地は青森県弘前市。そこで地元のことばで「弘前さくらまつり」のニュースを読むことに挑戦しました。「~ですね」など語尾を工夫して、話しことばにすることはもちろん「本当に、地元の人たち、楽しみにしているんです」など、副島アナ自身の思いも込めながら読んでみたのです。
このバイノーラル録音では、ニュースの魅力とともにアナウンサーの個性も感じてもらえるのかもしれません。
あっ、ちなみにコンテンツを素敵に装飾してくれるイラストは、森下絵理香アナ(森下画伯)が描いたものです!(ときどき動くイラストにもご注目ください)

今後も、みなさんの耳元で心地よくニュースを聞いてもらえるよう、これまでの読み方にとらわれない工夫や演出を追求していきます。

(おはよう日本アナウンサー 塩田慎二)

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