花粉症?オミクロン株?症状の違い・対策は コロナ禍で気をつけたい3つのポイント

NHK
2022年2月14日 午後3:00 公開

花粉の飛散が気になる季節になりました。もうすでに感じ始めた…という方もいるかもしれません。オミクロン株による感染拡大が全国に及ぶ中、花粉症による症状と新型コロナウイルスの症状と似ている点があるので心配な方も多いと思います。症状の違いや対策のポイントについて専門家に取材しました。(2022年2月8日放送時点の情報です)

スギ花粉の飛散は早いところで2月上旬から 東日本でやや増

日本気象協会(2022年1月20日発表)によりますと、今年のスギ花粉の飛散は西日本から東日本の早いところで2月上旬から始まると予想されています。飛散のピークは全国的に3月上旬から下旬になる見込みです。
花粉の飛散量は東日本では去年よりやや多く(去年比110%~170%)、西日本ではやや少なく(去年比80~70%)なる見込みです。

あなたの症状は花粉症?新型コロナ?

花粉症のシーズンになると、自分は花粉症の症状なのか、新型コロナウイルス感染による症状なのか見分けがつきにくくなり、不安になるかと思います。

花粉症の治療が専門で耳鼻咽喉科の医師である、日本医科大学大学院の大久保公裕教授に、花粉症の症状と、現在感染が拡大しているオミクロン株による症状との違いや対策方法についてお話を伺いました。

ポイントは3つ ▽花粉症は目のかゆみ、オミクロン株はのどの痛みが強い ▽併発することもある ▽コロナ禍の今こそ 早めの花粉症治療を

です。

花粉症は目のかゆみ、オミクロン株はのどの強い痛み訴える人も

花粉症の症状とオミクロン株感染による症状との違いについてまとめました。

▽目・・・目のかゆみは花粉症でのみ見られます。
▽鼻・・・鼻水はどちらも見られます。
▽のど・・・のどの痛みは花粉症でも見られますが、オミクロン株の感染では強い痛みを訴える人がいます。
▽全身倦怠感・・・新型コロナウイルスの感染では出ることがあります。
▽発熱・・・花粉症では微熱が出ることがありますが、オミクロン株は高熱が出る人から熱が出ない人までいます。

大久保教授は、オミクロン株はデルタ株と比べて、のどのウイルス量が多いため、くしゃみによってまき散らす可能性が高いとも指摘しています。

花粉症と新型コロナを併発することも

注意しなければいけないのが、花粉症の人が新型コロナウイルスに感染すると、併発してどちらの症状も出ることがあることです。その場合、目のかゆみと、のどの痛みなど両方の症状が同時に出ます。大久保教授は症状が怪しいと思ったらためらわず受診してほしいと言っています。さらに、大久保教授は、花粉症の症状かな?と思っていたら、実は新型コロナと併発していた、というケースは、デルタ株などよりもオミクロン株の方が起こりやすい、とも指摘します。

大久保教授によると、これまでデルタ株の感染でも併発することはありましたが、デルタ株では全身の症状が強く出るため、花粉症の症状が相対的に弱くなるとのことです。一方でデルタ株と比べるとオミクロン株は症状が軽い場合が多く、花粉症の症状が出やすくなり、新型コロナと花粉症の2つの症状が同時に出ることがあるとのことです。

なお、新型コロナウイルスに感染している場合、花粉症の薬だけでは鼻の症状やのどの痛みは全快しません。新型コロナとの併発が疑われるときは、病院に行くなどして診療を受けてほしいとしています。

コロナ禍の今こそ 早めの花粉症治療を

ここまで花粉症と新型コロナウイルスの感染の話をしていましたが、感染対策として、大久保教授が最も大切だと強調するのが「花粉症の人が花粉症の症状を出さないようにすること」だとしています。花粉症の人が、目がかゆくなったり、鼻がむずむずしたりして顔を触ることや、鼻が詰まって口で息をすることが増えると新型コロナウイルスに感染するリスクが高くなります。

また、マスクをしていてもくしゃみをすると飛沫が飛び散るおそれがあり、涙や鼻水のついた手などを通して感染を拡大させるおそれもあるからです。
大久保教授は全国的に花粉が飛び始める2月上旬から、薬を飲み始めて、くしゃみや鼻水の症状を出さないように心がけるとよいと話していました。

また、これまで花粉症ではなかった人が花粉症を発症する事があるかと思います。大久保教授によると年間推計で100万人の人が新たに花粉症を発症しているとのことです。もしかして花粉症かもと思った人は、まずは病院で受診をして問診を受けて自分が花粉症であるかどうか知ってほしいとしています。

出典:NPO法人 花粉症・鼻副鼻腔炎治療推進会

(出典:NPO法人 花粉症・鼻副鼻腔炎治療推進会)

NPO法人 花粉症・鼻副鼻腔炎治療推進会では、花粉症と新型コロナウイルス対策の情報をまとめた「花粉症デジタルガイド」をWEB上で公開しています。重症向けの治療法や、花粉症薬とコロナワクチン接種の併用など、情報を発信しています。

大久保教授は自分が無症状でも飛沫を飛ばすことで他の人に新型コロナウイルス感染症を発症させてしまう可能性があるとしたうえで、新型コロナウイルスに自分が感染しない、他の人に感染させないためにも、花粉症とわかっている人は、対策することが大切だと話していました。

(取材:おはよう日本ディレクター 梅田隆之介)

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