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鼻出してマスクを着用 問題は? 専門家に聞く

NHK
2021年6月18日 午前10:00 公開

【2020年6月27日放送 2021年6月15日更新】
感染対策に欠かせないマスクの着用。しかし、マスクはつけているものの鼻を出している人も少なくありません。確かに呼吸は苦しくないですし、口を塞いで飛まつが広がるのを防いでいるので、一見、感染対策になっているようにも思えます。問題はないのでしょうか?

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"鼻出しマスク"問題は? 専門家に聞く

聖路加国際病院の感染管理の専門家、坂本史衣さんに話を伺いました。

聖路加国際病院 QIセンター 感染管理室 マネージャー 坂本史衣さん 「鼻を出してつけるのは、適切ではありません。自分の鼻から飛まつが出ていきますし、人が出した飛まつを吸い込むおそれもあります」

マスクの主な目的は、周囲に飛まつが広がるのを防ぐことです。同時に、感染者からの大きな飛まつをブロックすることもできます。鼻を出していると、くしゃみなどをしたときに飛まつが広がるうえ、人は一度に吸う空気の9割を鼻から取り込んでいるため感染リスクが高まってしまうのです。

マスクを外す場合は"距離を" メリハリが大事

ではマスクを外す場合にはどうすればいいのでしょうか。目安となるのは「人との距離」、そして「換気のよさ」です。

聖路加国際病院 QIセンター 感染管理室 マネージャー 坂本史衣さん 「世界保健機関(WHO)は、流行地域では、屋内および屋外で人どうしが1メートル以内に近づくとき、そして、換気がよいかどうか分からない場所ではマスクをつけることを勧めています」

マスクは素材選びも大事 WHOの参考情報

マスクの素材選びも大事です。さまざまな研究によって、飛まつを抑える効果も、吸い込むのを防ぐ効果も不織布マスクが最も高いことが分かっています。なるべく顔とマスクの間に隙間ができないように着けるとよいでしょう。ウレタン製のマスクや、フェイスシールドやマウスガードは飛まつを抑える効果も、吸い込みを防ぐ効果も弱いので避けたほうがいいでしょう。

坂本さんは、感染を防ぐ新たな生活様式のポイントをこう語ります。

聖路加国際病院 QIセンター 感染管理室 マネージャー 坂本史衣さん 「発生から1年が経ち、対策のポイントが分かってきました。マスクをつけない状態で人と会話をしない。これが大事です。高齢者や基礎疾患のある方で、新型コロナのワクチン接種が完了※していなければ、同居者であっても話をするときにお互いにマスクをつけることを検討するとよいでしょう。」

※2回接種ワクチンの場合は、2回目の接種から14日が経過していること

また、マスクの着用について小児科の専門医の団体は、2歳未満の子どもについては、窒息するリスクも高まるため、やめるよう呼びかけています。そして坂本さんは、今後より多くの方がワクチンを接種して、感染者数が十分に減少するまでは、マスク着用に加え、換気の悪い場所に行かないこと、帰宅時や食事の前などに石鹸と流水で手を洗うといった基本的な対策を続けていくことが大切だと話していました。

【2020年6月27日放送】