忽那賢志さんに聞く「コロナ"第7波"の夏休み どう過ごす?」

NHK
2022年7月20日 午後3:31 公開

新型コロナウイルスの感染が再び拡大する中で夏休みの季節を迎えました。コロナ"第7波"での夏休みをどう過ごせばいいのか、感染症対策に詳しい大阪大学の忽那賢志教授にワクチンの効果や必要な対策について聞きました。

(この動画は5分11秒あります)

「BA.5」は免疫が通じにくい

――7月の3連休の初日・16日には、感染者数が11万675人に上り過去最多となるなど、現在感染の「第7波」の中にあります。感染拡大の背景にあるのがオミクロン株の「BA.5」です。「BA.5」とこれまでのウイルスとの違いは何でしょうか? 

忽那賢志教授 

「今までとの最大の違いは『免疫逃避』と言われる、ワクチンを打った人の免疫や、過去にコロナに感染した人が持つ免疫が通じにくい、そこをかいくぐって感染してしまう特徴があるのが、いちばんの特徴だと思います。重症度に関しては今のところ、今までのものと大きな変わりはないだろうと考えられています」 

――免疫を逃れるということですが、ワクチンは3回打っても効果が低いのでしょうか? 

忽那教授 

「今までのオミクロンと同等、あるいはひょっとしたら少し悪いのかもしれませんけれども、イギリスからのデータでは今までのオミクロン株とそれほど変わらない。オミクロン株の時点でワクチンの感染予防効果はだいぶ下がっていましたが、それと同じくらいです。もちろん打ったほうが感染しにくくなるということは変わらないと思います」 

――3、4月にワクチンを打った人も多いと思います。3~4か月たってその効果はどうなのでしょうか? 

忽那教授 

「最後の接種から時間がたつほど感染予防効果は下がってきます。例えば3回目を接種して、もう3~4か月たっているという方に関しては、少し感染を防ぐ効果が下がってきている状況ですので、今回の『BA.5』に感染する可能性があるということで、十分感染対策にご注意いただきたいと思います」 

夏休みも"基本的な感染対策を"

――感染拡大が続く一方、政府は現時点で新たな行動制限は必要ないとしています。夏休みを迎える人たちからは、「これ以上経済を止めてもしょうがない」「夏休みで感染がどのくらい広がるか心配」といったさまざまな声が聞かれました。

子どもも大人も夏休みをどう過ごせばいいでしょうか? 

忽那教授 

「行動制限は現時点ではしないという政府の方針でありますし、今の時点で『会食に行かないでください』という状況ではないと思います。感染者数というよりは、重症者の数とか亡くなられてしまう人の数とか、そういった人の数を重視していくべき段階に来ていると思いますので、そういう意味では今のところは重症者数が急激に増えている状況ではありません。

やはりそれでも感染者数が増えないほうがいいので、例えば食事に行く時は人数は少なめにしていただいて、短時間にしてもらって、会話の時も大声を出さないようにする。そういった感染対策に配慮していただくことが今の段階でも気をつけていただいたほうがいいと思います」 

――食事の時に注意するほか、どんな対策があるでしょうか? 

忽那教授 

「これまでもずっと言われてきたことではありますが、基本的な感染対策でこまめに手洗いをする、屋内にいる時はマスクをしっかりつける、屋外にいる時は距離が保てていればマスクを外してもいいというのは今も変わらない。なるべく3密の空間をつくらない、これはもうずっと大事なことですのでこれからもしっかり続けていただきたいと思います」 

【2022年7月19日放送】 

▶さらにくわしく「新型コロナ過去最多 感染急拡大の夏どうすれば 尾身会長に聞く」◀