月光町の地図を見ながら、カズマは自分の「はじめて」の場所（ばしょ）をおじゃる丸に語る。はじめてひとりでおつかいに行った店、はじめて小石をひろった河原（かわら）…。話を聞くうちに、どうしてもカズマに自分の「はじめて」の場所を見せたくなったおじゃる丸は、カズマをヘイアンチョウへつれて行くことに。牛車にゆられてヘイアンチョウをめぐるおじゃる丸とカズマ。ふたりが最後（さいご）にたどりついたのは…。

ケンさんとミノルのもとに、ケンさんの妹・さくらがたずねてきた。さくらの目的（もくてき）は、ミノルがケンさんと住（す）むのにふさわしい人かどうかをチェックすること。その日から、ケンさんとミノルとさくらのフシギな共同生活（きょうどうせいかつ）がはじまった。合格か不合格（ふごうかく）か、さくらのジャッジは…？一方、さくらとミノルの様子（ようす）を見ていたケンさんが、まさかのカンチガイをしてしまう。

ミノルとケンさんが同居（どうきょ）をはじめて一週間。ミノルは毎日ゴハンを作ってくれて、大家のマリーさんや隣（となり）のうすいさんとも仲（なか）がいい。二人ぐらしは順調（じゅんちょう）だ。…ふと、ケンさんは、もしかしてミノルがムリをしているのではないかと心配（しんぱい）になる。いてもたってもいられずアルバイト先から飛（と）んで帰ると、部屋（へや）は空っぽ。ミノル、いったいどこに行っちまったんだ～？

おじゃる丸は見た。フリーターのケンさんが、ウキウキしながらだれかに電話しているのを…。うすいさちよは聞いた。となりの部屋（へや）で、ケンさんがだれかと楽しげに交わす笑（わら）い声を…。そんなこんなで「ケンさんが結婚（けっこん）したらしい」というウワサが月光町をかけめぐる。月光町のみんなは、さっそくお祝（いわ）いしようとケンさんのもとにかけつける。部屋から出てきたのは…！？