レイチェルのおいしい旅レシピ
「スウェーデン・ストックホルム」
初回放送日: 2020年3月22日
今回はスタイリッシュな北欧料理。街のカフェでは、スウェーデンの生活習慣であるコーヒーブレーク「フィーカ」を楽しむ。定番の甘いシナモンロールを食べたレイチェルは、クリームチーズや魚卵を使った甘くないロールパンを思いつく。メインの鹿肉ステーキは、地元シェフの料理にヒントを得て、ブラックベリーとニンジンの甘酸っぱいマリネを付け合せた。デザートには地酒やコケモモのジャムを使い、スウェーデン風タルトを作る。
よくある質問
「コケモモとラズベリーのマザリーネル」のレシピは?
スウェーデンでは、タルトの小さいものが、どこのパン屋さんでも売られています。昔ながらのタルトには、バターたっぷりの生地にアーモンドペーストがぎっしり詰まっていて、コーヒーとの相性も抜群。スウェーデンでは「フィーカ」と呼ばれるコーヒータイムによく食べられています。 私が作るタルトには、コケモモのジャムを生地に塗り、上にラズベリーをのせます。スウェーデン風のベイクウェルタルトをもっとフルーティーにしました。 10~12人分 下ごしらえ : 25分 オーブンで : 55分 冷蔵庫で : 最低30分 (前日に準備してもOK) 器具 : 直径20センチのタルト型(バターを塗って粉をふるったもの) 【材 料】 ・小麦粉 90g ・バター(固形) 50g ・上白糖 小さじ1 ・塩 1つまみ ・卵黄 1コ ・ウオツカ、または香り付けしていないシュナップス、またはブランデー 小さじ1 ・コケモモのジャム 175g ・湯むきしたアーモンド 150g ・ソフトバター 75g ・上白糖 50g ・卵 2コ ・アーモンドエクストラクト 小さじ1/2 ・塩 1つまみ ・小麦粉 大さじ1 ・アイシング用の粉砂糖 100g ・水 大さじ1 ・ラズベリー 150g 【作り方】 ①小麦粉、塩、砂糖を混ぜて生地を作る。そこにバターを加え、ざらっとした手触りになるまで小麦粉にすり込む。卵黄とウオツカを混ぜ、すり込んだ生地に加える。 混ぜて1つにまとめ、生地が滑らかになるまでこねる。 ②生地を2枚のクッキングシートに挟み、2ミリほどの厚みになるまで円く伸ばしてから、タルト型に敷き込む。 型の縁に合わせて生地をカットしたら、生地の端が型の縁より2ミリほど高くなるように押し上げる。型に入れた生地は最低でも30分、または一晩冷蔵庫で寝かす。 ③オーブン(ファンあり)を160℃に予熱する。生地にクッキングシートを敷き、その上におもしとして乾燥豆や米などをのせる。 タルト型を天板に置いて、クッキングシートとおもしをのせたまま20分焼く。おもしとクッキングシートを取り除いてさらに10分焼いたら、オーブンから取り出して冷ます。 ④生地を焼いている間に中身を作る。湯むきしたアーモンドを乾いたフライパンに入れて3~4分、かき混ぜながらきつね色になるまで煎り、皿に移して冷ます(フライパンの中で冷ますと色が濃くなってしまう)。 アーモンドが冷めたら砂糖と一緒にフードプロセッサーで粉末状にする。そこにバターとアーモンドエクストラクト、塩を加え、再度フードプロセッサーにかけて混ぜる。 卵と小麦粉を加え、もう一度軽くフードプロセッサーで混ぜる。 ⑤ジャムをタルトのベースに塗り、その上にアーモンドペーストをのせる。オーブンに戻して、真ん中に火が通るまでさらに30分焼く。 ⑥タルトを冷ます。アイシング用の粉砂糖を、大さじ1杯(濃いペーストになる程度の量)の水と混ぜる。アイシングをタルトの上に塗り、ラズベリーをのせて出来上がり。 【調理のコツ】 ラズベリーは、ほかのベリー類や、軟らかい果物(桃、プラム、アプリコットなど)のスライスでも代用できます。 ウオツカを使うと、水を使ったときのように焼いた生地が縮むことはありません。 【応用】 自家製のショートクラスト(タルト生地)の代わりに、バターたっぷりの、質のいい市販の生地を使ってもいいでしょう。