高知県出身の植物学者・牧野富太郎の人生をモデルにしたオリジナルストーリー『らんまん』。植物をこよなく愛する主人公・槙野万太郎(まきの まんたろう)が、幕末から明治、大正・昭和の時代を生き生きと駆け抜ける姿を描きます。今回は万太郎を演じる神木隆之介さんと、峰屋の番頭の息子・井上竹雄役の志尊淳さんの対談が実現。東京編がスタートした第6週と、万太郎が人間関係の壁に悩んだ第8週を振り返りながら、演技へ込めた思いや撮影中のエピソードを語り合っていただきました。
第6週
神木隆之介(以下、神木):東京編がスタートする第26回(5月8日放送)は、エキストラさんも多くてにぎやかな現場だったよね。高知編と違って衣装も和装と洋装が入り交じってたから、新鮮だった。
志尊淳(以下、志尊):ね! 東京には第3週で万太郎と一度来ているから、竹雄としては「今日からここで暮らしていくんだ!」って気持ちが高まった回だったかな。あと万太郎から「峰屋を出た今、おまんはわしの従者じゃない。相棒じゃき」って言われるじゃない? 実はこの回まで、これほど万太郎から言葉で竹雄が求められるシーンってあまりないんだよね。竹雄もずっと従者として接してきたし。
神木:うんうん。
志尊:ここから、隆(神木)とあうんの呼吸で芝居することが増えたよね。演じながら、どんどん万太郎との仲が深まっていくのを肌で感じたもん。いい意味で常にふざけ合いながら演じてたというか。お互い、なれ合いに見えないようには気をつけながら。
神木:万太郎と竹雄は高知にいたころもよくじゃれ合ってたけど、東京編でのじゃれ合いはまた違った空気感があるんだよね。視聴者の皆さんには、そんな変化も感じてもらえてたらいいな。
志尊:高知では周りの人からの視線があるから、そこまでくだけた関係性になれなかった。
神木:そう! だから東京では二人だけの世界ができたというか、すごく自然体なんだよね。
志尊:第27回(5月9日放送)の、下宿を探すシーンの撮影もよく覚えてる。
神木:淳(志尊)が引いてる大八車がめちゃくちゃ重かったんだよね! 特に上に乗ってるカエルの置物が (笑)。
志尊:たぶん20キロくらいあった!
神木:スタッフさんは「軽くしておきます!」って言ってたのに、ぜんぜん軽くないっていう(笑)。
志尊:トランクが盗まれた場面なんかは急いでる演技をしなきゃいけないから、引きながら芝居をするの大変だったよ(笑)。
第8週
神木:第38回(5月24日放送)では、人間関係の壁にぶち当たって弱音を吐いた万太郎だけど、竹雄っていう帰る場所があることを再確認できたから、俺も頑張らなきゃ! ってふんばれたんじゃないかな。ほんと万太郎って、竹雄がいないとだめな子だよね。
志尊:東京では若(万太郎)から、掃除、洗濯、金稼ぎ、植物採集の手伝いまでやれ! と言われますからね(笑)。
神木:あはは、思い切り甘えてるよね。竹雄は何があっても俺のそばにいてくれる! って安心感があるんだと思う。
志尊:なぜ竹雄は万太郎にここまで尽くせるのか考えると、やっぱり万太郎の夢を一番近くで見てきたからこそ、背中を押したい気持ちがあって。それってきれい事すぎるよな〜とも感じるけどさ。ひたむきに支えてるぶん、万太郎の成長を目の当たりにして、今までみたいな関係性でいられなくなっちゃうんじゃないか? っていう寂しさも芽生えてくるんだよなぁ。
神木:そんなふうに考えながら演じてたんだ。俺、何も考えずにやってた(笑)。
志尊:おいおい(笑)。めっちゃ考えてたよ。ワンシーンごとに細かく監督に確認しに行くから、若干引かれてたもん。
神木:俺は全く考えてなかった!
志尊:うん、万太郎はそれでいい (笑)!
神木:引き続き、万太郎をよろしくお願いします(笑)!
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