NHK学生ロボコン2023 速報版レポート

NHK
2023年6月21日 午後7:49 公開

6月4日(日)大田区総合体育館にて開催された「NHK学生ロボコン」。

今年で31回目を迎えます。今年は全国から39チームの応募があり、22チームが事前審査を通過。8月に開催される国際大会「ABUアジア・太平洋ロボットコンテスト2023カンボジア・プノンペン大会」出場をかけて、熱いバトルがくりひろげられました。

スペシャルナビゲーターは影山優佳さん! MCのほか、出場チームへのインタビューもしていただきました。その様子はのちほど発信していきますので、お楽しみに。

今年はロボット同士の「輪投げ」ゲーム!

今年の競技課題は、国際大会開催国カンボジアにちなんで、 「Casting Flowers over Angkor Wat(アンコール・ワットに花々を)」。アンコールワットを模した11本のポールに、カンボジアの寓話によく登場する「うさぎ」と「ぞう」をモチーフにしたロボットが協力してチームカラーのリングを投げ入れていく戦略的“輪投げゲーム”です。

一見単純と思うかもしれませんが、実はロボコン史上屈指の作戦力が必要になるゲーム。

各ポールで最終的に一番上にある輪が得点になるため、残り時間が少なくなったところでいっきに得点をねらったり、相手の行動パターンを読んで投げ入れる順番を変更したり…また、Vゴールにあたる「チェイヨー」というルールもあり、いかに多くの作戦プランを持ち、臨機応変な操縦ができるかが、勝負の決め手になります。

参加チームは選考を通過した22チーム。去年の優勝校の豊橋技術科学大学や、大学以外では唯一の出場となる豊田高専などが多彩なアイデア満載のロボットとともに集結しました。

「チェイヨー」あり、妨害あり…白熱のバトル!

練習の成果を発揮し、時にはトラブルを迅速に解決しながら、次々とリングを入れていく出場者たち。アツいバトルが展開されました!

得点するには、ポールの「一番上」にリングを入れる必要があります。相手がリングを入れたら、すかさず自分のチームのリングを入れて妨害するのも作戦のひとつ。

中にはこんな大混戦も。ポールの一番上のラインより下にあるリングのみがカウントされるので、この状態だと赤チームの得点になります。

また、観覧席にはカラフルなユニフォームを着た各チームの応援団の姿が!今年は久しぶりに声出しで応援ができる大会。大きな声援で、会場を盛り上げてくれました。

今回の競技では、決められた8つのポールの得点をすべて獲得したら「チェイヨー」達成!Vゴールとなります。予選リーグで、60秒以内で「チェイヨー」を達成したチームがなんと5つも!東京農工大学「R.U.R」は52秒、横浜国立大学「Robo+ism」は50秒、東京大学「RoboTech」は40秒、金沢工業大学「雲雀」は34秒、豊橋技術科学大学「とよはし☆ロボコンズ」は驚きの23秒という記録でした。

※この記事では、予選リーグで、60秒以内で「チェイヨー」を達成したチームを4つとご紹介していましたが、横浜国立大学も50秒で「チェイヨー」を達成していました。お詫びして訂正いたします。

番組は鋭意編集中!大会の模様は、7月17日(月・祝)午前10時5分より、総合テレビにて放送予定です。お楽しみに!

大会を終えて…

今年もさまざまなドラマがありました。

台風の影響で、大会前日のテストランへの到着が夕方になってしまったチームも複数。大変な状況の中、少ない時間で懸命に準備して、試合に臨む姿が印象的でした。

また、本番では「昨日まで動いていたのに…」「まさかこんなトラブルが…」思わぬ事態に涙する出場者の姿もありました。

一方で、悲しむメンバーに「切り替えよう!」と声をかけ励ましあうチームや、「できる限りのことはやれました!」「また必ず帰ってきます!」と達成感あふれる笑顔を見せてくれるチームも。

チーム同士で技術について情報交換をする場面や、お互いの健闘を称えあう姿も見られました。

すべてのチームのみなさん、これまで本当にお疲れ様でした。

放送予定

7月17日(月・祝)午前10時5分より、

総合テレビ

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