初回放送日:2023年6月1日
『平家物語』から「日頃は何とも思はぬ鎧が、今日は重うなったるぞや」という一言を紹介。頼朝が遣わした軍勢に敗れた木曾義仲が、女性の巴を戦場から去らせたところで、乳母子の今井兼平と二人きりになった時に、思わず疲れを訴えた言葉です。兼平と共に死ぬことにこだわったあげく、泥田に落ちて無名の敵に討ち取られてしまう、文字通り泥まみれの死を遂げる義仲ですが、物語はそんな義仲に限りない共感を寄せています。