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『老子』を味わう (7)弱そうで実は強いという生き方

初回放送日:2024年5月16日

前回に引き続き「弱い、強い」について考えてみます。老子にはよく「赤子」「女性」が登場します。自然の法則に従い柔軟さを持った象徴として描かれ、前回紹介した「水」と同じように、自然な生き方を身に付けた存在とされています。老子36章には「柔弱は剛強に勝つ。」とありますが、この意味を考えながら、弱そうで実は強いという生き方を見つめてみます。