台風通過後に急増!自動車のトラブルと対策

NHK
2023年9月8日 午後5:58 公開

出演:JAF(日本自動車連盟)香川支部

平木 康大さん

(2023年9月8日(金)放送)

台風通過後は車のトラブル急増!

 短期間にまとまった雨が降ることで、車への負担が増えます。
例えば先月の台風6号、7号は、四国に大雨をもたらしました。
こうした台風の後も、四国4県のJAFへの出動要請件数は、いつもの同じ時期と比べておよそ2割増加しました。
 また、台風が多い8月から10月はじめにかけては、車で移動する人が増えることも要因です。

要請件数No.1 バッテリーの過放電

 出動要請が1番多いのは、バッテリーの過放電です。
一般に、”バッテリー上がり”と呼ばれるものです。台風が通過した後は、ふだんと比べて、1割ほど増える傾向にあります。
 自動車のエアコンやワイパー、ライトなどは、バッテリーからの電気の力で動かしますが、雨のためにそれらを頻繁に使うことで、バッテリーにも負荷がかかっています。
これらのことから、依頼の増加につながったのではないかと推測されます。
 バッテリーのトラブルを防ぐためには、まずはライトや室内灯の消し忘れを防ぐことです。さらに定期的な点検も大切です。

要請件数No.2 タイヤのパンク

 2番目に多いのは、タイヤのパンク、バースト、空気圧不足などのタイヤ関連でした。
台風が過ぎた後は、平時と比べて、2割ほど増える傾向にあります。特に台風のように雨や風が強いときは、パンクが増加します。
 原因は、さまざまなものが雨で道路に流されてきたり、風で飛ばされてきたりすることが挙げられます。例えば、ゴミや折れた街路樹、釘や石などです。
 こうしたものは、道路が濡れていると、よりタイヤに刺さりやすくなります。
パンクを防ぐために大切なことは、台風が過ぎ去ったからと油断しないことです。そして車を走らせるときは、道路状況の確認が不可欠です。障害物を発見したら、すぐに停止したり、避けたりできるように、普段より速度を落とすようにして下さい。
 また月に1回程度は、タイヤのひび割れが無いか、空気圧が適正かを確認してください。

要請件数No.3 脱輪

 3番目に多いのは、脱輪です。
台風が通過した後は、ふだんと比べて1割ほど増える傾向にあります。理由は、道路に溜まった雨で、道路と、用水路や側溝、縁石との境界線が分かりにくくなるためです。
 こうしたトラブルを避けるためには、日頃から通る道をよく見ておくことが大切です。
脱輪の危険がある水路や側溝の場所を確認しておきましょう。また、マンホールなど、スリップを誘発しやすい場所がどこにあるかも、普段から意識して確認するようにして下さい。

もしもの時の対処法とは?

 まず、車を安全な場所に停車させます。そして渋滞や追突などの二次的なトラブルを防ぐために、すぐにJAFなどに救助要請をかけて下さい。
万が一、道路の中央などで止まってしまい、動かせない場合は、周りに知らせるために、ハザードランプを点灯させます。
 自動車専用道路などでは、車に装備されている発煙筒を点灯させて、車両の後ろに置いた後、安全な場所で救援を待ってください。
 台風が通過した後であっても、安心しすぎないことが大切です。
例えば水が溜まりやすい地下道などを通るときは、いつもより慎重に走りましょう。
 そして、水が溜まっている場所は、極力通過しないようにして下さい。
深さが分かりませんし、そこに何か異物がある可能性もあるためです。
 台風が過ぎたあとの車の運転は、ぜひ、いつも以上に慎重になってほしいと思います。