身近なものを防災グッズに活用しよう!

NHK
2023年6月30日 午後5:58 公開

出演:日本防災士会高知 防災士

岡本 雅子さん

(2023年6月30日(金)放送)

はじめに

 最近、あちこちで地震が多発しています。
四国では5月19日に、豊後水道を震源とする地震で、愛媛県伊方町で震度4を観測しましたが、四国沖は静まり返ったように動きません。逆に怖さが増してきます。
 少し前に、NHKの3回シリーズで南海トラフ巨大地震のドラマを拝見しました。ドラマを見ながら、色々な問題が山積していることに気づきました。
避難タワーにも防災グッズなどの準備がなかなかできていないのも現状のようですね。こうした現状を受けて、きょうは、自分たちが避難するときや災害時に、自分たちの身の回りのもので何ができるかについて考えてみたいと思います。

停電になったら

 例えば、災害は地震や津波だけでなく、大雨や雷でも起こります。
大雨が降った時に傘しか持っておらず、濡れそうな時や寒い時には、70ℓか90ℓのゴミ袋に、頭の部分と首・胴の部分を残すように油性ペンで線をひき、ハサミで切りこむとレインコートが完成します。
 雷がひどく停電となれば、懐中電灯の光る部分にペットボトルを載せると、簡易ランタンが出来ます。もし、ペットボトルがなくてもスーパーの白いレジ袋でも明るくなりますし、懐中電灯が見当たらないとき時には、庭や花壇に差してある「ガーデニング用のライト」を集めて、バケツなどに入れて部屋に持ち込むと、照明代わりにもなります。
 災害時、特に夜間は、明かりがあるのとないのでは安心感が大きく変わってきます。

ケガをしてしまったら

 私たち日本防災士会高知では、定期的に「スキルアップ研修会」を行っています。
6月3日に行った研修会では、三角巾を使った応急手当を日本赤十字社高知県支部の方から教わり、参加者全員で腕の巻き方や吊り方などを教わりました。三角巾を使い慣れてない方や、初めて触る方もおられましたが、基本を学べてよかったという評価をいただきました。その後の研修で三角巾がなかったらを想定し、生活用品を使って応急手当を行いました。
 何を使用したかおわかりですか? 皆様のお宅にもよくあるものです。
答えは、キッチンラップやスーパーのレジ袋です。もちろん、清潔なガーゼで傷口を覆いますが、三角巾代わりにラップで巻きます。そしてそのラップでも、腕を吊ることもできます。
 腕の吊りは、レジ袋でもできます。まず、持ち手部分の狭い部分の左右を底に向かって切ります。そして、そのビニールを首からかけ負傷している手を入れます。手先が下がらないよう水平、もしくは少し上向きになるよう首元で調節をすれば大丈夫。
 レジ袋のサイズを変えることでその人にあった対応ができるんです。

まとめ

 まずは基本を学んでおくことと、それを体験しておくことが大事だと思います。
研修に参加した一人は「基本を学んでいたので、スムーズにやることができた」と話していました。基本や実物をみれば、そこからヒントが出てきます。自分の身の回りの生活用品を見回し、いざという時にはそれを活用することができます。
 例えば、食材やお菓子が余った時には、ペットボトルの上部を切り取り、キャップ部分にビニールを通しふたを閉めると、簡易の密閉容器に早変わりします。
 皆さんも是非、身の回りのもので防災グッズができないか、探してみてください。たくさんヒントがありますよ。