乾燥する時期 意外な火元にもご注意を!!

NHK
2023年10月13日 午後5:58 公開

出演:松山市消防局 予防課 主幹(火災調査担当)

客野 裕幸さん

(2023年10月13日(金)放送)

秋から冬は屋外では延焼しやすい

 この時期の火災によくあるのは、農作業で出た剪定の屑や枯草などを燃やして火災になることです。
 風の強い日や空気が乾燥しているときに燃やして、想像以上に燃え広がったり、剪定屑や枯草は焼却中にその場を離れて燃え広がったり、焼やし終えたものの完全に消えていなかった、といった火災が多く発生しています。
 できれば焼却はせずにごみに出していただきたいのですが、やむを得ずその場で燃やす場合でも、風の強い日や空気の乾燥が続く場合はやめてください。また、燃やすときは水バケツなどの消火の準備をして、その場を離れないようにしてください。

屋内では電気が原因の火災に要注意

 一方で、最近増えている屋内の火災の原因の多くは、電気によるものです。電気製品の容量を超えて使用したり、正しく使用しないとコードやコンセントから出火することがあります。
 今年特に多いのがリチウムイオンバッテリーから出火した火災です。
リチウムイオンバッテリーは繰り返し充電できるため、携帯電話やモバイルバッテリー、電子たばこ、携帯扇風機、コードレスの掃除機や電動工具など、いろいろな電気製品に使われています。しかし、落としたり水で濡れることで、バッテリーの内部がショートして火災になることがあります。取扱には十分に注意してください。

ペットは思わぬ落とし穴

 意外なところでの火災では、窓際に置いていた凹面鏡が原因で火事になったことがありました。
 凹面鏡は、化粧などに使う中心が丸くへこんでいる鏡です。光を集めて一点に当てる性質がありますが、太陽の光がたまたま黒色の洗濯物に当たって燃え広がりました。日当たりがいいところに置いたままにしないように気を付けてください。
 また、室内で飼っていたペットが、電気ストーブを安全機能が働かない角度に傾けてしまって、じゅうたんが焼けたことがありました。
ペットの体調管理のために、冷暖房器具を使われることがあると思います。電気ストーブだからといって油断せず、防護柵を設置するなどペットを近づけないようにしてください。
 小さなお子様がいるところも、けがを防ぐためにもお願いします。また、コンセントやテーブルタップなどにペットの尿がかかって火災になることもあります。これも注意してください。

秋冬の火災を防ぐために

 これから寒さが増すにつれ、私たちひとりひとりが気を付ける必要があります。
 ペットがいなくても、寒くなると暖房器具を使われると思いますが、まずは使う前に清掃や点検をしてください。点検をして調子が悪い場合は無理に使わずに、修理に出すか買い換えるようにしてください。
 また、暖房器具の周りは整理、整頓をして、使用中はその場を離れないようにしてください。お休み前やお出かけ前には、必ず電源を切るなどの火の元の確認をお願いします。
 来月(11月)9日から15日まで、全国一斉に秋の全国火災予防運動を行います。
例えば松山市消防局では、一人暮らしの高齢者家庭の防災訪問や、地域住民と連携した大規模な訓練など、いろいろな行事を通して火災予防の普及、啓発に取り組みます。
 皆さんには火災を出さないという強い意識を持っていただき、火災予防に努めていただきますようお願いします。