春から初夏の天気と、防災面での注意点とは?

NHK
2023年4月21日 午後5:58 公開

出演:日本気象協会関西支社 四国支店 気象予報士

石川 明弘さん

(2023年4月21日(金)放送)

ことしの大型連休の天気は?

 例年大型連休の頃は天気の変化が大きい時期で、移動性高気圧に覆われて晴れる日と、低気圧や前線が通過して雨が降る日が数日の間隔で現れます。
 今年の大型連休中は、4月30日から5月1日にかけてや、5月5日、7日頃はまとまった雨が降りそうです。

梅雨など、夏に向けた天気は?

 高松地方気象台が3月20日に発表した3か月予報では、梅雨どきの6月の気温は平年並か高く、雨量はほぼ平年並と予想されています。また、4月10日に気象庁は、2年間続いたラニーニャ現象が終わり、赤道付近の海水温の分布は平常の状態になったと発表しました。
 夏になると南米沿岸の海水温が平年より高くなる、エルニーニョ現象が発生する可能性もあるようです。エルニーニョ現象が発生すると、梅雨明けは平年より遅くなり、梅雨の期間が長くなる傾向があります。
 梅雨が明けても夏の気温は低く、雨量は多くなりやすい傾向も見られます。また、毎年梅雨の終わり頃は、梅雨前線の活動が活発な時期です。7月は特に大雨にご注意ください。

これからの防災上の注意点

 この時期に注意が必要な気象現象として、低気圧の急発達と瀬戸内の濃霧があげられます。
 まず低気圧の急発達ですが、日本付近では2月下旬から5月にかけてが急発達しやすい時期です。5月の発達した低気圧はメイストーム、春の嵐と呼ばれます。
 低気圧や前線の影響で、大雨や突風、落雷になることがあります。発達した低気圧は台風より広い範囲に影響が及ぶことにも注意が必要です。また、発達した低気圧が日本海を通過すると、愛媛県の四国中央市周辺では四国山地から吹き下ろすやまじ風が発生し、トラックが横転するなど強風の被害が出ることがあります。
 次に瀬戸内の濃霧は、春先から梅雨明け頃が最盛期です。過去にも昭和30年(1955)5月11日の宇高連絡船の紫雲丸事故など、海難事故がこの時期に多く発生しています。晴れて風の弱い日には背の低い晴霧が朝方に発生し、暖かい雨が降る日には、背の高い雨霧が日中まで続きます。海上や沿岸ではご注意ください。

みなさんに特に伝えたいこと

 これからは行楽に適した気候となり、新型コロナの影響も緩和されてきました。海や山に出かける機会も多くなりますが、この時期の天気は、天気の変化が大きいことが特徴です。
 野外に出かける前には、事前に気象情報を確認して計画を立てることをお勧めします。気象庁でも大雨危険度などの情報をキキクルとして、気象庁ホームページやスマートフォンを通じて提供していますので、活用されると良いと思います。