『扉を開ければ そこは』 毬谷友子さん

NHK
2023年5月14日 午後1:00 公開

5月20日(土)夜10時から放送のFMシアター『扉を開ければ そこは』、全出演者の皆さまからの声をお届けしています。

【毬谷友子さん】メッセージ

私にとって2年ぶりのオーディオドラマの収録!いつもながら、和気あいあいとした雰囲気の中にも、プロフェッショナルな仲間達の卓越した表現や発想に、鋭い緊張感や思わず笑ってしまうような瞬間もあり、本当に楽しくてあっという間に感じられました。「引きこもり」という、ともすれば辛く重い題材を扱ったお話ですが、今回、俳優としての出演と同時に作者でもあった細見さん、演出の藤井さんと共に、皆で一語一句丁寧に。

愛に満ちた暖かい物語を作り上げて行く事が出来たと思っています。ぜひ!お聴きください。


役を生きることに真剣勝負の毬谷友子さんとの収録は、いつだって最高にエキサイティングです。

もう長年のおつき合いになりますが、「大地の歴史を見守る桜の木」だとか「ヨーロッパの宮殿に住む貴婦人」、「恨みのため人間の寿命を遥かに超えて生きる存在」などなど、とにかくスケールの大きな役をお願いすることが多かったのですが、今回は困難を抱えてはいるものの、どこかの町に暮らしていそうな平凡な家庭の母親・雅美役をお願いしました。

夫役の鈴木壮麻さんとの場面は可愛らしく、息子役の平埜生成さんとの場面は切ない親心を滲ませる、やっぱりちょっと独特な個性のお母さん像で、作品の世界観に奥行きを与えてくれました。

『扉を開ければ そこは』キャストボイス、次回は奥田一平さんからのメッセージをお届けします。

『扉を開ければ そこは』(全1回)

~世界は俺を置き去りにして、どんどん先へと進んでいく。~

【NHK FM】

2023年5月20日(土)午後10時~午後10時50分(全1回)

★「聴き逃し」配信あり(放送から1週間)

【出演者】

平埜生成 鈴木壮麻 毬谷友子 奥田一平

中村彰男 細見大輔 常住富大 岩男海史

【作】

細見大輔

【音楽】

木原健太郎

【スタッフ】

技術:増子留偉

音響効果:太田岳二

制作統括と演出:藤井靖

【あらすじ】

2年前、プロジェクトのリーダーを任されたものの思うように結果を出せず、皆の前で上司に罵倒されたことをきっかけに会社を辞め、自宅の離れのプレハブ小屋に閉じこもるようになった礼文(平埜生成)は、もう2年もオンラインゲームに明け暮れる毎日。ゲームで一緒に闘うメンバーが、今の人間関係のすべてだ。

息子のことを案じながらも、どうすることもできず見守る父・則夫(鈴木壮麻)と、小屋に食事を運び続ける日々を嘆く母・雅美(毬谷友子)。この現状を抜け出すため則夫は、ちょっとフツウじゃない家族旅行を計画する……。「第36回NHK名古屋放送局 創作ラジオドラマ脚本募集」で佳作入賞した脚本をオーディオドラマ化。