『アキといたこと』 彩吹真央さん

NHK
2023年3月27日 午前11:58 公開

スタッフFです。今週末、4月1日(土)放送のFMシアター『アキといたこと』、出演者の彩吹真央さんからメッセージをいただきました。

【彩吹真央さん】メッセージ

過去に出演させて頂いたFMシアターではどれも、時代、設定、性格が全く違う役をさせて頂きましたが、今回もまた違うキャラクターに新鮮に向き合うことができました。

今回、私が演じたのはアキのサポートをする支援員の倉橋ですが、アキ役の田村芽実ちゃんとの台詞のやり取りはなく、“こんなふうに言葉を交わす2人”が伺える台詞だけでしたので、その関係性を醸し出すことを心がけました。

繊細な”人と人との距離感“を描きつつ、やはり人は人を必要として生きているということを感じさせてくれる物語だと思います。

詩織役の野々すみ花ちゃんとは宝塚時代ぶりの共演で、変わらない的確な役作りは、とても心強かったです。

キャストの声だけでみえていた世界に、音楽、効果音等が加わってどんな世界に生まれ変わっているか、私も楽しみにしてます。

ぜひお聴き下さい!


これまでご出演いただいた『とどけ、風の如く』、『黄昏ペンライト』では、いずれも西日本の方言で話す役でした。『とどけ、風の如く』、は時代劇、『黄昏ペンライト』はファンタジー要素のある物語。それに対して今回は、リアルな現代日本の女性、福祉NPO職員という役どころをお願いしました。

舞台でのお芝居や収録現場でのおつき合いの中で、穏やかな優しい雰囲気の中に、つい頼りたくなってしまうような力強さ、「この方がいてくれれば大丈夫」と思えるような安心感を与えてくれる彩吹さんのお人柄に触れて、アキのサポートを担当する倉橋加乃役の人物像と重なりました。

メッセージでも触れていただいたように、ドラマの中では倉橋がアキと直接に言葉を交わす場面は描かれず、それぞれが野々すみ花さん演じるヒロイン志織と話す台詞の中で、二人の関係性が垣間見える、という構造になっています。耳からの音や声による情報だけを手掛かりに、描かれていない『アキといたこと』の世界を感じていただければ嬉しいです。

いよいよ今週末、4月1日(土)22時~22時50分の放送、「聴き逃し」配信の期限は1週間です。どうぞお楽しみに!

FMシアター『アキといたこと』

~こんな居心地のいい関係が、ずっと続くと思ってた。~

【NHK FM】

2023年4月1日(土) 午後10時~午後10時50分(全1回)

★「聴き逃し」配信あり(放送から1週間)

【出演者】

野々すみ花 田村芽実 彩吹真央

阿部丈二 近江谷太朗 藤松祥子

西井幸人 木津誠之 大月さゆ

【作】

大橋由佳

【音楽】

川田瑠夏

【スタッフ】

技術:林晃広

音響効果:林幸夫

制作統括と演出:藤井靖

【あらすじ】

30代になって人生を見つめ直し再チャレンジを決意した志織(野々すみ花)は、腕一本で勝負できる美容師を目指そうと美容院で見習い修業中。なかなか一人前になるための技術テストに合格できず、伸び悩みを感じる日々。寮を退出しなければならない期限がせまる中、不動産屋で部屋さがし中に出会った若い女性アキ(田村芽実)とルームシェアをすることになり、世代の異なる2人の新しい日常が始まる。そんなある日、美容室で後片づけをしているところに、アキの「アフターケア」を担当しているという倉橋(彩吹真央)が訪ねてきて……。