第48回放送文化基金賞でFMシアター『手を振る仕事』が最優秀賞を受賞しました。ラジオ番組部門でドラマが最優秀賞に輝いたのは2005年以来とのこと。快挙です。
その受賞作の再放送を前に、主人公の佐藤を演じた青木柚さんからメッセージをいただきました。
【青木柚さんメッセージ】
『手を振る仕事』で佐藤役を演じました青木柚です。
第48回放送文化基金賞ラジオ番組部門、最優秀賞受賞おめでとうございます!この作品に携われたことをとても光栄に思います。
個人的に強い思い入れのあるNHKのラジオドラマ。まだ右も左も分からない自分が、初めてFMシアターに出演させていただいた時の事を思い出します。声だけで表現する事の楽しさや繊細さ。耳から広がる想像の世界。今思えばそれが自分が初めてラジオと繋がった瞬間だったのかもしれません。
大切なラジオドラマ。今作では、自分自身も仕事に対する姿勢や、存在意義について考えさせられました。是非お聴きください。
『手を振る仕事』(再)
~僕の仕事、意味あるのかな?って思う……。~
【NHK FM】
2022年8月27日(土) 午後10時~午後10時50分(全1回)
★「聴き逃し」配信あり(放送から1週間)
【出演者】
青木柚 中田青渚
吉見一豊 野田慈伸 井上小百合
冠野智美 津木晃子 畑山菜摘
【作】
足立聡
【音楽】
日高哲英
【スタッフ】
制作統括:藤井靖
技術:野原恒典
音響効果:林幸夫
演出:木村明広
【あらすじ】
小さい頃から車掌になりたいという夢があった佐藤。今は駅の隣にあるアパートの一室で、電車の乗客に向かって笑顔で手を振るという仕事をしている。毎日手を振るだけの仕事。手を振っても振り返してくれる人なんてほとんどいない。鉄道会社のPR活動の一環ではあるが、社内いじめや病気で体調不良になった社員達が携わっている業務だ。
自分が必要とされている人間なのか戸惑い悩む佐藤は、彼と同じく夢のために上京して来た由美という女の子と知り合い、励まされる。そして不貞腐れがちな彼は変わるのだが……。
「第49回創作ラジオドラマ大賞」受賞脚本のオーディオドラマ化。