『包帯クラブ ルック・アット・ミー!』演出の小見山佳典からひと言

NHK
2023年10月21日 午後1:00 公開

『包帯クラブ ルック・アット・ミー!』

~戦わないで大切なものを守ることにした。これは僕らの途中報告書。~

【NHK FM】

2023年10月21日(土)・10月28日(土)午後10時~午後10時50分(全2回)

★「聴き逃し」配信あり(放送から1週間)

【演出・小見山佳典】

「私も助けを求めないから、あなたも私に助けを求めないで。今、そうした感覚を抱いている人は多いのではないか。困った時に助けを求めるのは本来の姿だ。それなのに声を上げるのが憚られる社会になってしまっている。辛い時は、誰もが、『わたしを見て』と言っていいのだと伝えたい」と作者の天童荒太さんは、語っています。

わたしはわたし、あなたはあなた。それぞれ互いに干渉しない。

それは、分断が進む現実社会そのものの姿かもしれません。だから、一作目の「包帯クラブ」を読み、16年後に出版された「包帯クラブ ルック・アット・ミー!」を読んだ時、どうしてもドラマとして表現したいと思いました。

高畑こと美さんの舞台は何本も観ていますが、『黒星の女』という舞台を見て、高畑さんに強くて弱い、弱いけれど、やっぱり強いワラをやってもらおうと思いました。百瀬朔さんとは、彼が二十歳くらいの時から、オーディオドラマに出演してもらっていますが、バカやっているディノは彼だと。ギモ役は、久井正樹さん以外に考えられなかった。原作を読んだときにそう思いました。登場人物のキャラクターが皆とても際立っていたので、他のキャスティングも迷いはありませんでした。

【出演者】 

高畑こと美 百瀬朔 久井正樹 八幡みゆき 

清田みくり 横山友香 米山千陽 木下政治

山縣美礼

【原作】

天童荒太

【脚色】

三國月々子

【音楽】

滝澤みのり

【スタッフ】

制作統括: 藤井靖

技術: 大友美有紀 大塚茂夫

音響効果:野村知成

演出: 小見山佳典

あらすじ】

誰かが辛い思いをした場所に包帯を巻きつけ、人の心の痛みを共に感じようと活動を始めたワラ(高畑こと美)、ディノ(百瀬朔)、ギモ(久井正樹)ら6人の高校生。彼らはそれぞれに傷ついた少年少女だ。苦しい時には「助けて」と声を上げてもいいじゃないか!戦わないで、傷つけないで自分自身の大切なものを守りたい、そんな思いで始めた「包帯クラブ」。あれからから16年。その活動は、「バンデイジ・クラブ」として世界中に広がっている。互いの痛みを認め合い、周囲を巻き込みながらも成長していく彼らの姿を描く。