『昼も夜も彷徨え』入野自由さん

NHK
2023年2月19日 午後1:05 公開

3/6(月)から二週にわたって放送の『昼も夜も彷徨え』、出演者の皆さんのメッセージをご紹介しています。

主人公モーセ役の成河さん、ヒロインのライラ役の咲妃みゆさんに続いて、今日はモーセの弟ダビデ役、入野自由さんのコメントをお届けします。

【入野自由さん】メッセージ

素敵な登場人物達と共に、この壮大なストーリーを旅することが出来て幸せでした。

幾度となく押し寄せる苦難という波、立ちはだかる壁にも負けず、折れず立ち向かう主人公の姿に胸を打たれました。

是非聴いてください!


今回の作品のキャッチコピー、「僕はいつも、兄さんを守れるのは僕だけだって思ってた。」という言葉は、入野自由さん演じるダビデの台詞です。どんな文脈で発せられるのか、どうぞお楽しみに。

ドラマでは、原作小説の序盤で描かれる主人公たちの少年時代は描かれませんが、故郷を離れ流浪の旅の空の下で寄り添うように生きてきた兄と弟の関係を、成河さんと入野自由さんが色濃く作って下さいました。以前に舞台で共演経験のあるお二方。収録スタジオでの久しぶりの再会を果たして、まさに兄弟のように温かい雰囲気でした。

NHKオーディオドラマには欠かすことのできない存在である入野自由さん。

昨夏の特集オーディオドラマ『さざ波のみち』でも、旅に生きる青年を演じていただきました。

青春アドベンチャーでは『1848』の革命に身を投じていく青年ペテーフィ役が印象深いです。

さかのぼれば、『尾張春風伝』で名古屋放送局での収録にお招きして以来のおつき合い。年を重ね、ますます青年らしい聡明さ、まっすぐな意志の強さ、茶目っ気のある愛らしさの表現に磨きがかかった入野自由さんによる弟ダビデ役にご期待下さい。

『昼も夜も彷徨え』キャストボイス、次回は渡辺大輔さんからのメッセージをお届けいたします。

『昼も夜も彷徨え』(全10回)

~僕はいつも、兄さんを守れるのは僕だけだって思ってた。~ 

【NHK FM】

2023年3月6日(月)~3月10日(金) 午後9時15分~午後9時30分(1-5回)

2022年3月13日(月)~3月17日(金) 午後9時15分~午後9時30分(6-10回)

★「聴き逃し」配信あり(放送から1週間)

【出演者】

成河 咲妃みゆ 入野自由 渡辺大輔

川口覚 土井ケイト 塩田朋子 清水明彦

今泉舞 大滝寛 外山誠二 粟野史浩

福長里恩 野地祐翔

【原作】

中村小夜(『昼も夜も彷徨え マイモニデス物語』)

【脚色】

並木陽

【音楽】

関向弥生

【スタッフ】

技術:大塚茂夫

音響効果:太田岳二 横山健太

制作統括と演出:藤井靖

【あらすじ】

時は12世紀半ば、十字軍の時代。北アフリカ、マグリブ地方では異教徒にイスラーム教への改宗を強要するムワッヒド朝の下、ユダヤ教徒たちが息を詰めて暮らしていた。高名なラビの息子である若き学者モーセ(成河)は、医学や様々な学問に興味を持ち、父や妹たちを呆れさせているが、弟ダビデ(入野自由)は兄を深く理解し、彼が学問に専心できるよう心を砕いていた。心の拠りどころとなるはずの宗教が弱い立場の者を抑圧する矛盾に、強い意志と知の力で闘いを挑むモーセが放つ言葉は、やがて地中海を超え一人の傷ついた少女ライラ(咲妃みゆ)のもとに届き……。中世の精神史に大きな足跡を刻んだ学者の精神の彷徨を想像力豊かに描く。