3週間お休み中の「青春アドベンチャー」、8月29日(月)から始まる新シリーズ『軽業師タチアナと大帝の娘』のキャスト全13名の皆さまからのメッセージを連日お届けしています。
今日は朝夏まなとさん演じる軽業師タチアナがシベリアで出会う冒険商人スルミンを演じていただいた栗原英雄さんです。
【栗原英雄さん メッセージ】
久しぶりに、青春アドベンチャーに参加させて頂きました。
「軽業師タチアナと大帝の娘」は、とても濃い出演者の集まり、初めましての方、久しぶりに会う舞台仲間たちと声を合わせていくのは、とても新鮮で刺激的な収録時間でした。
並木陽さんの壮大な歴史大河ドラマ。激動の時代に様々な人物たちが織りなす物語。並木ワールドにしびれました。
なかなかの難しい人物名には苦労しましたが(笑)
皆様、共にこの時代を生きている登場人物になって聞いてみてください。お楽しみに!
栗原英雄
物語の舞台である18世紀前半は、ロシア帝国が東シベリアに熱い視線を向けていた時代。隊商を組んで広大なシベリアと帝都ペテルブルクを行き来し、毛皮などの希少な産物を商って大きな富を得る商人たちが活躍していました。
未だ極東には地理上の空白がある頃で、たとえばサハリン(樺太)が海峡を隔てた島であることが判明したのは、ずっと後の19世紀初頭、日本人の間宮林蔵の探検を経てのことでした。
スルミンは、そんな時代の冒険家であり大商人。いつも何か大きなこと、面白いことを求めている明るい野心家です。軽業師のタチアナと冒険商人がどう関わってくるのか、物語の展開にご注目下さい。
ニヒルでクールな役柄の印象が強い栗原英雄さん、役作りやお芝居については脚本や演出の意図を綿密に汲み取ろうとして下さる熟練の職人肌の方ですが、お目にかかると心がホッと温かくなる気さくでチャーミングなお人柄で、いつも現場のムードを和らげて下さいます。
今回は、とある人物名のアクセントで珍しく苦戦される場面があり、ようやくOKテイクが録れた時には、スタジオ全体が得も言われぬ達成感と一体感に沸きました。
『軽業師タチアナと大帝の娘』キャストボイス、次回は上口耕平さんからのメッセージをお届けします。
『軽業師タチアナと大帝の娘』(全15回)
~陶酔に身を委ね、大地に渦巻く精霊たちの力を借りて跳べ!~
【NHK FM】
2022年8月29日(月)~9月2日(金)午後9時15分~午後9時30分(1-5回)
2022年9月5日(月)~9月9日(金)午後9時15分~午後9時30分(6-10回)
2022年9月12日(月)~9月16日(金)午後9時15分~午後9時30分(11-15回)
【出演者】
朝夏まなと 野々すみ花
藤岡正明 渡辺大輔 愛月ひかる 石川禅
上口耕平 栗原英雄 川口竜也 塩田朋子
桜咲彩花 廣田高志 大河原爽介
【作】
並木陽
【音楽】
日高哲英
【スタッフ】
演出:藤井靖
技術:浜川健治 林晃広
音響効果:今井裕 柴田なつみ 横山健太
【あらすじ】
18世紀ロシア。亡きピョートル大帝が西への窓を開き、新たな風を取り入れようと築いた都ペテルブルク。急速な西欧化の一方でロシアの伝統を蔑ろにした暴政に対する不満も燻っていた。そんな世相もどこ吹く風、黒革の仮面で顔を覆う軽業師タチアナの陽気な口上が響く。「紳士淑女の皆様、太陽の沈まぬ夏の夜のつれづれに、この一時はあらゆる憂いを忘れ、我らが妙技に酔いしれられませ!」
古い技を受け継ぐ芸能者スコモローフの末裔が、腐敗した権力者の気まぐれから思いがけない危機に陥り、人々との出会いを重ねながらシベリアと帝都を股にかけた冒険を繰り広げ、やがて陰謀渦巻くロマノフ朝の中枢に関わっていくグランドロマン。