週明けの5月8日(月)から2週にわたって放送の青春アドベンチャー『ウィル』、全出演者の皆さまからのコメントをご紹介しています。
9回目は、赤塚篤紀さんからのメッセージをお届けします。
【赤塚篤紀さん】メッセージ
今回のオーディオドラマ「ウィル」は、西部劇なんですが、この世界観をどうやって声と音と音楽のみで表現するのか、非常に楽しみにして収録に参加させていただきました。
映画では数多く存在する西部劇なんですが、オーディオドラマには、映画と違って映像が一切ありません。なので、聴き手側の想像によって、いろんな形の作品に生まれ変わると思います。
この壮大な物語の中に流れる大胆な描写、繊細な人の心の動き、葛藤、時にはユーモラスな人間模様、そういったものなどを、皆様一人一人の想いで楽しんでいただけたら嬉しいです。
あと、作品には全く関係のない話なんですが、収録の時の昼休憩で食べた、NHKの食堂のラーメンがとっても美味しかったなー。
これまで赤塚篤紀さんには『白狐魔記』や『武揚伝』、特集オーディオドラマ『青き風吹く』など時代ものの作品にご参加いただいています。今回お願いしたのは千葉哲也さん演じる町の支配者フランクの手下のティムという男。全編ところどころに登場します。
さりげない中に、時代のひとコマに生きる人物の佇まいを感じさせてくれる赤塚さんのお芝居からは、もし自分が19世紀後半のアメリカ西部の町に生まれていたら一体どんな人生を送っているだろう?……という想像を掻き立てられます。
『ウィル』キャストボイス、次回は伶美うららさんからのメッセージをお届けします。
『ウィル』(全10回)
~強くなりたい。俺を笑うヤツらをぶちのめしてやるんだ。~
【NHK FM】
2023年5月8日(月)~5月12日(金)午後9時30分~午後9時45分(1-5回)
2023年5月15日(月)~5月19日(金)午後9時30分~午後9時45分(6-10回)
★「聴き逃し」配信あり(放送から1週間)
【出演者】
加藤清史郎 内藤大希 留依まきせ 大山真志
石川新太 千葉哲也 桜咲彩花 伶美うらら
鍛治直人 華雪りら 赤塚篤紀
丸山厚人 林田航平
【作】
今城文恵
【音楽】
川田瑠夏
【スタッフ】
技術:大塚茂夫
音響効果:野村知成
制作統括と演出:藤井靖
【あらすじ】
1863年の夏、アメリカ西部のネバダ。東部で続く南北戦争をよそに、銀鉱山の採掘で景気のいい街ブルーバードビル。砂埃の中、一台の馬車がやってくる。その乗客が最初に出会った少年は、街一番の「腰抜け」ウィル(加藤清史郎)。乗客の青年サム(内藤大希)はのちに大作家マーク・トウェインとして名を馳せるが、今はまだ一介の新聞記者だ。
街の真ん中にある宿屋兼酒場に入ったサムは、街を牛耳る無法者たちに囲まれ、いきなり「人を殺したことは?」と訊かれる。そんな暴力が支配する街でもがくウィルの前に、ある日凄腕のよそ者が現れて・・・。強さとは何なのか、腰抜けウィルの戦いと葛藤を描く西部劇。