5月8日(月)から2週にわたって放送中の青春アドベンチャー『ウィル』、全出演者の皆さまからのメッセージ紹介も最後のお一方となりました。
大トリは、デイジー役の留依まきせさんです。
【留依まきせさん】メッセージ
初めてのラジオドラマで、『ウィル』に出演できたこと本当に感謝しています。
素晴らしいキャストの皆様とご一緒できてとんでもない経験をしました!
実際に生きている生の感覚。心震える現場でした。
デイジーは本当の意味で強い女性。
脚本の今城さんが思う西部劇のカッコ良さを詰め込んだ役とお聞きしてめちゃくちゃプレッシャーでしたが、収録で感じたものと、今城さん、演出の藤井さんに助言頂いて私なりの思いを詰め込んで生きてみました。
そしてデイジーのように強く生きたいと私自身も力をもらいました。
西部劇の世界に没入できる、どんな人も勇気をもらえる作品。
お楽しみください!!!
留依まきせ。
昨秋のこと。今城文恵さんの脚本執筆が進んできたころ。物語の鍵を握る女性デイジーの台詞を読みながら、この役を一体どなたに演じていただけば良いのだろう?・・・と頭を悩ませていました。
デイジーは男性口調で話します。お芝居が達者な方でも、なかなか短時間の収録で板についた台詞回しに持っていくのは大変です。では、宝塚歌劇の元男役さんならば・・・と思ったものの、なかなか設定年齢に近い適任者を思いつきませんでした。
また、男役さんの演技は特有の様式があり、あくまで女性であるデイジーを担ってもらう上で、女性役としての演技の経験もある方が望ましいとも考えました。
四の五の書いていますが、すでに自分の中でデイジー役を託したいと思える方は、まだ宙組で退団公演の最中だった留依蒔世(当時)さんしかいない、と心が決まっていました。
初参加で膨大な登場シーンをお任せすることになりましたが、留依まきせさんにご参加いただけたことは、この『ウィル』というドラマにとって本当に幸運なことだったと思っています。
『ウィル』キャストボイス、これにて全出演者のメッセージをご紹介しました。
西部の片隅の町で、デイジーとの出会いによって“腰抜け”少年ウィルが人生を変えていく軌跡を、ぜひサム(マーク・トウェイン)の案内で「目撃」して下さい!
『ウィル』(全10回)
~強くなりたい。俺を笑うヤツらをぶちのめしてやるんだ。~
【NHK FM】
2023年5月8日(月)~5月12日(金)午後9時30分~午後9時45分(1-5回)
2023年5月15日(月)~5月19日(金)午後9時30分~午後9時45分(6-10回)
★「聴き逃し」配信あり(放送から1週間)
【出演者】
加藤清史郎 内藤大希 留依まきせ 大山真志
石川新太 千葉哲也 桜咲彩花 伶美うらら
鍛治直人 華雪りら 赤塚篤紀
丸山厚人 林田航平
【作】
今城文恵
【音楽】
川田瑠夏
【スタッフ】
技術:大塚茂夫
音響効果:野村知成
制作統括と演出:藤井靖
【あらすじ】
1863年の夏、アメリカ西部のネバダ。東部で続く南北戦争をよそに、銀鉱山の採掘で景気のいい街ブルーバードビル。砂埃の中、一台の馬車がやってくる。その乗客が最初に出会った少年は、街一番の「腰抜け」ウィル(加藤清史郎)。乗客の青年サム(内藤大希)はのちに大作家マーク・トウェインとして名を馳せるが、今はまだ一介の新聞記者だ。
街の真ん中にある宿屋兼酒場に入ったサムは、街を牛耳る無法者たちに囲まれ、いきなり「人を殺したことは?」と訊かれる。そんな暴力が支配する街でもがくウィルの前に、ある日凄腕のよそ者が現れて・・・。強さとは何なのか、腰抜けウィルの戦いと葛藤を描く西部劇。