2月6日(月)から放送開始となる青春アドベンチャー『マクロプロスの処方箋』、出演者の皆さまからのメッセージをご紹介してまいります。
まずトップバッターは、コレナティ弁護士役の林次樹さんです。
【林次樹さん メッセージ】
林次樹と申します。僕は40年間、舞台の俳優をしてきたのですが、オーディオドラマは、聞くのも、収録するのも、とても面白く楽しいです。まあ、収録が上手くいかない時は凹みますが・・・。出演者としては、リスナーの想像力をどこまで広げられるか、そのさじ加減というか塩梅を探るのが、声だけでの表現なので、舞台とは少し違ったアプローチが必要で、それが難しくも楽しく、ひいては舞台での表現にも肥しとなるのです。やはり創造は想像からですからね。
加えて、オーディオドラマは、普段はご一緒出来ないような俳優さんと収録が出来るのも僕にとってはワクワクすることです。今回の青春アドベンチャー『マクロプロスの処方箋』も、ミステリアスで、そして生命についてあらためて考えさせてくれる、とても面白くていい作品だと思います。是非、お聴き下さい。
一度聞いたら忘れられない印象的なハスキーボイスと説得力あふれるお芝居で、戯曲の言葉を厚みと質感をもって届けて下さる手練れの舞台俳優さん。オーディオドラマでも長年にわたって頼りにさせてもらっています。
およそ100年前のカレル・チャペックの戯曲を劇作家・鈴木アツトさんに脚色してもらった今回のドラマ。大空ゆうひさん演じるミステリアスな女性エミリア・マルティをめぐって、クライマックスで登場人物たちによって繰り広げられる丁々発止の議論に耳を傾けてみて下さい。
『マクロプロスの処方箋』キャストボイス、次回は大久保祥太郎さんのメッセージをお届けします。
『マクロプロスの処方箋』(全5回)
~エミリア・マルティ。あなたには何か秘密がある……!~
【NHK FM】
2023年2月6日(月)~2月10日(金)午後9時15分~午後9時30分(1-5回)
【出演者】
大空ゆうひ 音くり寿 鈴木壮麻
石橋徹郎 大久保祥太郎 林次樹
【原作】
カレル・チャペック
【訳】
阿部賢一
【脚色】
鈴木アツト
【音楽】
日高哲英
【スタッフ】
技術:林晃広
音響効果:野村知成
制作統括と演出:藤井靖
【あらすじ】
1922年プラハに現れ、人々を魅了するオペラ歌手エミリア・マルティ(大空ゆうひ)。エミリアに憧れ、自らも歌手を志すクリスティナ(音くり寿)は、ある100年に及ぶ裁判をきっかけに、彼女の秘められた過去に興味を持つが……。
もし死を克服して長命を可能にする不老不死の技術を手にすることができたとしたら、それは人間の存在に何を突きつけるのか? 『山椒魚戦争』など寓意的な想像力に富んだ作風で知られ、『ロボットRUR』ではロボットという概念を創唱したチェコの国民的作家カレル・チャペック(1890-1938)による先駆的な戯曲をベースに、劇作家・鈴木アツトによるオリジナル脚本でオーディオドラマ化。