5/23(月)から2週にわたって放送の『青髭公の五番目の花嫁』、昨日の大久保祥太郎さんにつづいて今日は、桜一花さんからのメッセージをお届けします。
【桜一花さん】メッセージ
最近は携帯電話などのせいもあり、目からの情報の方が圧倒的に多い気がします。
それが、オーディオドラマを聴くと聴覚が活性化するように感じるのです。
それは音からくる繊細な情報が、普段無意識のうちに情報処理している感覚を改めて再認識させてくれて、さらに脳内で想像が膨らむからでしょうか。
収録では皆さんの素晴らしいお声が、吉田小夏さんの描かれたゴシックロマンの世界観と相まって、コスチュームや景色もはっきりと見えるようでした。
今回、2回目の出演ですが、主役のリリアナ役の友人ヴィアンカをはじめ、様々な役をさせて頂きました。
あと、なんと、アナウンスもさせて頂いたのですが、聴くのとやるのは違いますねぇ(笑)
演出の藤井さんはじめ、音に特化しているスペシャルなスタッフの皆様が、さらに青髭公の五番目の花嫁の世界へと誘ってくださるのかと思うと聴くのが本当に楽しみです。
桜一花
桜一花さんに演じていただいたのは、旅する民の血をひく者の宿命を背負いながら生きるヴィアンカという女性。占星術を得意とし、青髭公との邂逅によって揺れる主人公リリアナの心の奥を見抜いて、まだ見ぬ「外」の世界の様子を垣間見せてくれる良き相談相手でもあります。
リリアナ役の真彩希帆さんが宝塚歌劇団の花組に配属された下級生時代、ちょうど花組を牽引する上級生娘役として活躍されていた桜一花さん。『ファントム』のカルロッタ、『エリザベート -愛と死の輪舞(ロンド)-』の皇太后ゾフィーなど幅広い重要な役を務められ、退団後は舞台を中心にご活躍中です。
実は今回、毎夜の枠アナウンスの声と、いくつかヴィアンカ以外の役でもご登場いただいています。それぞれまったく異なる人格をまとった声の演技によって、どこかおとぎ話のようでもあり同時に濃密な人間ドラマでもあるような作品世界に厚みを加えて下さいました。
『青髭公の五番目の花嫁』キャストボイス、次回は伊礼彼方さんからの声をお届けいたします。
『青髭公の五番目の花嫁』(全10回)
~命とひきかえに、どんな約束でも守ると誓えるか?~
【NHK FM】
5月23日(月)~27日(金)、5月30日(月)~6月3日(金)
21時15分~21時30分
【出演者】
真彩希帆 加藤和樹 香寿たつき 鈴木壮麻
伊礼彼方 桜一花 大久保祥太郎
末次美沙緒 原康義 上野黎也 sara
丸山厚人 大河原爽介
【作】
吉田小夏
【音楽】
日高哲英
【スタッフ】
技術:林晃広
音響効果:澁谷花奈 金本美雨
制作統括と演出:藤井靖
【あらすじ】
この土地には、青髭公の噂を知らない者はいない。深い森に囲まれた城に住む青髭公は、過去に4人の妻を娶ったが、女たちは次々に死んだ。噂では、この土地に古くからある風土病で死んだとか、あるいは青髭公の一族の先祖は吸血鬼で、妻たちが死んだのはそのせいだとか……。
その隣国の町外れで、診療所を営む父を手伝っているリリアナ(真彩希帆)は、ある日、幼い義弟とともに国境の川にかかる橋を渡り、深い森に彷徨い込む。そこで狩りに訪れていた男と出会う。その男こそ、青髭公と呼ばれる領主、ガデル・マグダヌール公爵(加藤和樹)だった。
数々の芸術作品のモチーフとなってきた青髭伝説の新たな扉を開く現代のゴシック・ロマン。