いよいよ本日5月8日(月)夜9時30分から放送の青春アドベンチャー『ウィル』。
全出演者の皆さまからのコメントをご紹介していますが、残すところお三方。今日は主人公ウィル役の加藤清史郎さんのメッセージをお届けします。
【加藤清史郎さん】メッセージ
強くなるというのは、一体どういうことなのか。
屈強な漢になること? ガタイが良くてパワーがあって、スキルがあって。
では、そうでない者は、必ずしも弱いと言えるのだろうか。
自分のことを"弱い"と認められる者こそが強く、屈強なのかもしれない。そうとも考えられないだろうか。
そもそも、強くなきゃ生きていけないのだろうか。
そんな、素朴でありながら、一筋縄で答えに辿り着けるはずがない疑問を抱いた少年"腰抜けウィル"が、不明瞭な答えをがむしゃらに求め続け、周りの仲間、親友、そして町全体までをも巻き込みながら何倍も何十倍も大きくなっていくお話です。
今城文恵さんによって、とても繊細に書かれている主人公ウィリアム・オマリーに
声というカタチで魂を吹き込ませて頂きました。
読み進め録り進めていく中で、たくさんの素敵な刺激に出逢い、今、本当に今この時代にこの作品に携われること、改めまして心より光栄に存じます。
少しでも多くの方に届きますように…
加藤清史郎さんに「青春アドベンチャー」にご参加いただくのは3度目になります。
満を持しての主演をお願いしました。
前回の『ぱきゅん』ではストーリーテラー的な役割を担っていただき、木皿泉さんのオリジナル脚本ならではの濃密なモノローグを、繊細なお芝居で声にのせて下さいました。
今回は立場が逆転、内藤大希さん演じるサム(マーク・トウェイン)の狂言回しによって、少年ウィルの物語が展開します。どうぞお楽しみに!
『ウィル』キャストボイス、次回はウィルの親友クリス役の石川新太さんからのメッセージをお届けします。
『ウィル』(全10回)
~強くなりたい。俺を笑うヤツらをぶちのめしてやるんだ。~
【NHK FM】
2023年5月8日(月)~5月12日(金)午後9時30分~午後9時45分(1-5回)
2023年5月15日(月)~5月19日(金)午後9時30分~午後9時45分(6-10回)
★「聴き逃し」配信あり(放送から1週間)
【出演者】
加藤清史郎 内藤大希 留依まきせ 大山真志
石川新太 千葉哲也 桜咲彩花 伶美うらら
鍛治直人 華雪りら 赤塚篤紀
丸山厚人 林田航平
【作】
今城文恵
【音楽】
川田瑠夏
【スタッフ】
技術:大塚茂夫
音響効果:野村知成
制作統括と演出:藤井靖
【あらすじ】
1863年の夏、アメリカ西部のネバダ。東部で続く南北戦争をよそに、銀鉱山の採掘で景気のいい街ブルーバードビル。砂埃の中、一台の馬車がやってくる。その乗客が最初に出会った少年は、街一番の「腰抜け」ウィル(加藤清史郎)。乗客の青年サム(内藤大希)はのちに大作家マーク・トウェインとして名を馳せるが、今はまだ一介の新聞記者だ。
街の真ん中にある宿屋兼酒場に入ったサムは、街を牛耳る無法者たちに囲まれ、いきなり「人を殺したことは?」と訊かれる。そんな暴力が支配する街でもがくウィルの前に、ある日凄腕のよそ者が現れて・・・。強さとは何なのか、腰抜けウィルの戦いと葛藤を描く西部劇。