再来週の5/23(月)から2週にわたって放送の『青髭公の五番目の花嫁』、ヒロインのリリアナを演じていただいた真彩希帆さんからのメッセージです。
【真彩希帆さん】メッセージ
前回「1848」で勇敢に自分の人生と向き合う少女のお役を頂き「声だけのお芝居の楽しさ」「まだまだ知らない世界」を知りました。
ちょうど一年程たち、
今回は女性らしさと知性を感じさせるリリアナというお役と向き合う時間を頂けたことを本当に感謝しております!
吉田小夏さんの、御伽噺の世界観にどこかリアルを感じる脚本。日高さんの音楽はいつも素晴らしく美しく…今回は私の歌声もちょっぴりありますのでそこもお楽しみに‼︎
どのように生きるのが正解なのか。
現実世界で私たちもわかりませんが、
こんな人生の選択肢も素敵かも。とみなさまにひとときの夢を見ていただける時間になりますように…。
前回と変わらず、お優しく熱く見守ってくださいました演出の藤井さんをはじめとするスタッフの皆様、素晴らしい時間を共有し勉強させて頂きました演者の皆様に心から感謝いたします。
本当にありがとうございました‼︎
さぁ、未だ見ぬ世界へ…
勇気のかけらを胸に共に飛び込みましょう。
メッセージでご紹介下さったように、劇中でリリアナが薬草を摘む場面などで、歌を口ずさむところがあります。これは決して「せっかく真彩さんだし、少し歌っていただこうかしら…?」ということではなく、物語の中で大切な役割を担う“台詞”としての歌です。
リリアナは、父ジャン・フロレスクが営む診療所を手伝って村の人々を癒やし、父が引き取った孤児の少年の母親代わりも務めながら静かに暮らしている女性。隣国の領主である青髭公ガデル・マグダヌール公爵との出会いが、その彼女の穏やかな日々を破ります。
宝塚歌劇団で雪組トップ娘役を務め上げられての退団後、新たな世界への船出に立ち会わせていただいた前回の『1848』の収録は、ちょうど1年前、2021年5月のことでした。
“明るく元気”が代名詞のような真彩さんにとっても、少なからず不安や迷いも抱えながらの道のりだったのではないかと拝察しますが、今回スタジオで再会した真彩さんは、行く先々のお仕事の現場で出会ってこられた方々としっかり思いを交わしつつ手ごたえを確かめながら歩みを進めている自信のようなものが、柔らかく溢れ出ているように見えました。
一年前は、緊張のあまり休憩時間も食が進まないほどだったそうですが、今回は初対面の加藤和樹さんと収録の合間にラーメン談義で盛り上がっていらしたほどのリラックスぶり。その呼吸がリリアナとガデルの二人だけの場面のお芝居にも反映されていると思います。
真彩さんにとって未知なるアウェイの世界だったオーディオドラマの現場が、少しでも“Home”に近づいたのだとしたら、こんなに嬉しいことはありません。
『青髭公の五番目の花嫁』放送の1週間目に、NHKの歌番組でも真彩さんの歌唱をご堪能いただけます。ぜひご覧下さい。
★出演者メッセージ
『青髭公の五番目の花嫁』(全10回)
~命とひきかえに、どんな約束でも守ると誓えるか?~
【NHK FM】
5月23日(月)~27日(金)、5月30日(月)~6月3日(金)
21時15分~21時30分
★ネット同時配信&「聴き逃し」配信あり(放送から1週間)
【出演者】
真彩希帆 加藤和樹 香寿たつき 鈴木壮麻
伊礼彼方 桜一花 大久保祥太郎
末次美沙緒 原康義 上野黎也 sara
丸山厚人 大河原爽介
【作】
吉田小夏
【音楽】
日高哲英
【スタッフ】
技術:林晃広
音響効果:澁谷花奈 金本美雨
制作統括と演出:藤井靖
【あらすじ】
この土地には、青髭公の噂を知らない者はいない。深い森に囲まれた城に住む青髭公は、過去に4人の妻を娶ったが、女たちは次々に死んだ。噂では、この土地に古くからある風土病で死んだとか、あるいは青髭公の一族の先祖は吸血鬼で、妻たちが死んだのはそのせいだとか……。
その隣国の町外れで、診療所を営む父を手伝っているリリアナ(真彩希帆)は、ある日、幼い義弟とともに国境の川にかかる橋を渡り、深い森に彷徨い込む。そこで狩りに訪れていた男と出会う。その男こそ、青髭公と呼ばれる領主、ガデル・マグダヌール公爵(真彩希帆)だった。
数々の芸術作品のモチーフとなってきた青髭伝説の新たな扉を開く現代のゴシック・ロマン。