6/20(月)から二週にわたって放送の青春アドベンチャー『黒い瞳のボヘミアン』、前回のsaraさんに続いて今日は桜咲彩花さんからのメッセージをお届けします。
【桜咲彩花さん】メッセージ
いざ収録へ!
ドキドキした心も束の間、皆さまの声の持つ力、魅力に役としても、自分自身も心がグッと引き込まれて、作品の世界に生きる。
毎回、収録が終わってしまう時の心寂しさはもちろん、沢山の学びと刺激や活力を頂けるこの青春アドベンチャーは私にとって、かけがえのない大切で大好きな時間です。
今回私が演じさせて頂いたのは、キャバレー・パピヨンルージュの踊り子、イヴェット。
19世紀末のパリ。この時代に生きた人々が何を感じ、信じて生きているのか…
明日への願いが込められた『黒い瞳のボヘミアン』
皆と共に愛し、生きたこの店、キャバレー・パピヨンルージュにて皆さまのお越しを心よりお待ちしております!!
キャバレー・パピヨンルージュで、華優希さん演じるローズと海宝直人さん演じる日本人青年カズタカとの出会いを描く物語。桜咲彩花さんに演じていただいたのは、ローズの先輩イヴェット役。伊礼彼方さん演じる支配人ピエールの経営方針に共感し、店を愛し、どこか暗い陰を抱えた新人ローズを見守る人情家です。
「青春アドベンチャー」へのご出演は、昨年の『1848』以来。
前回のハンガリー貴族の令嬢ナターリアとは打って変わった境遇の役ですが、イヴェットが登場すると温かい気持ちになる、“お姉さん”のような桜咲さんならではの存在感を、今回も遺憾なく発揮して下さっています。
桜咲さんと華優希さんの古巣である宝塚歌劇団・花組で『1848』の舞台となったハンガリーと関わる『巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜』が上演されていること。今回の『黒い瞳のボヘミアン』の準備を進めていた時期に、同じ19世紀末パリを描いた『冬霞(ふゆがすみ)の巴里』が上演されたことにも、ご縁を感じます。
音声ドラマなので、キャバレー・パピヨンルージュでのショーの場面は音楽だけで表現されるわけですが、関向弥生さんによるオリジナルのダンス曲が流れると、踊り子たちの群舞が目に浮かぶような高揚感があり、ぜひ想像力に身を委ねて聴いていただきたい部分です。
『黒い瞳のボヘミアン』キャストボイス、次回は伊礼彼方さんからの声をお届けします。
『黒い瞳のボヘミアン』(全10回)
~まなざしが、世界を止める。あたしを向こう側へ解き放つ。~
【NHK FM】
2022年6月20日(月)~6月24日(金)午後9時15分~午後9時30分(1-5回)
2022年6月27日(月)~7月1日(金)午後9時15分~午後9時30分(6-10回)
【出演者】
華優希 海宝直人 伊礼彼方 桜咲彩花
sara林次樹 村井成仁 大滝寛
皆本麻帆 鍛治直人 金沢映実
井手柚花 安藤紬
【作】
山谷典子
【音楽】
関向弥生
【スタッフ】
技術:今井雄基 林晃広
音響効果:野村知成 新井未央
制作統括と演出:藤井靖
【あらすじ】
舞台は19世紀末のパリ、“ボヘミアン”と呼ばれる貧しい芸術家たちが集うキャバレー・パピヨンルージュ。安酒と絵の具の臭いと欲望にまみれた街。倦怠、退廃、新しい芸術の息吹が混然一体となって毎夜ばか騒ぎが繰り広げられる。新入りの踊り子ローズ(華優希)は、男たちの視線を浴びて激しく踊ることで、たった一人の最愛の妹を貧しさと病気で喪った過去を胸に押し込め、虚しさをやり過ごしている。以前は空中ブランコのスリルで紛らわせていたが、落下事故が元でサーカスを辞め、この店に来た。そんなローズのモノクロームの世界が、日本人青年カズタカ(海宝直人)の出現によって大きく動き出し、鮮烈な色彩を帯びていく……。