『嘘の木』能登麻美子さん

NHK
2023年11月20日 午後1:00 公開

演出の木村明広です。今週11月20日(月)から放送の青春アドベンチャー『嘘の木』(全15回)は、19世紀のイギリスを舞台に、14歳の少女が時代に抗い真実を求める姿を描いた物語です。

フランシス・ハーディングの原作本を読んだ時から、ドラマ化するなら主人公・フェイスはこの人に演じて欲しい、この人しかいない、と思っていました。

能登麻美子さんからのメッセージです。

【能登麻美子さんメッセージ】

約10 年ぶりの青春アドベンチャーへの出演。

お声がけ頂いた時は大変嬉しく、

当時の楽しかった収録の思い出がよみがえりました。

演出の木村さんにはその時からお世話になって

いますが、暖かく包み込んでくださるような

現場作りと演出で安心して作品に臨ませて

頂きました。

スタジオの入り口に、舞台となる場所の

イメージ写真を貼っておいて下さったりと

みんながやりやすい環境作りが心に沁みました。

みなさんがそれぞれのシーンを熱のこもった

お芝居で立ち上げ、声だけのお芝居の中に

ハッキリと空間が浮かび上がる時は

鳥肌が立ちます。

その臨場感を是非みなさんに肌で感じて頂き

それぞれの想像力で無限に楽しんで頂けたら

嬉しく思います。

なかなかのセリフ量のフェイスでしたが

現場の良い空気感とみなさんのお芝居に支えられ気付いたら三日間の収録があっという間

に終わっていました。

私自身も完成版を楽しみにしております。

どうかみなさんに楽しんで聴いて頂けますように。


能登麻美子さんには、同じ青春アドベンチャー枠で『いまはむかし~竹取異聞~』『ニコルの塔』に出演して頂きました。その素敵な声は、綺麗であったり可憐であったり、癒しであったり、妖しい時もあれば力強く響く時もあり、とても魅力的であることは皆さんご存じの通りでしょう。

本国イギリスでは児童文学とされる『嘘の木』。世界に窮屈さと居心地の悪さを感じ、身を縮めて生きて来た少女が、不思議な体験を経て新しい世界へ歩み入る、成長の物語です。別れ、悲しみ、裏切り、仲間との出会い、と運命に翻弄される主人公の幅の広い感情を能登麻美子さんが演じ切って下さいました。

メッセージには「なかなかのセリフ量のフェイス」とあります。ということは(能登さんは大変でしたが……)たっぷり〝能登ボイス〟を堪能出来るということであります。皆さん、お楽しみに。

また、物語はミステリーでありファンタジーでもあります。舞台となる島の住人や主人公の親類、誰もが怪しく一筋縄ではいきません。そんな多様なキャラクター達を演じて頂いた手練れの俳優陣の芝居もお楽しみに。

フェイスと一緒に謎を解き、真実を見つけましょう。俳優の声と音と音楽が、皆さんを19世紀のイギリスのとある島を舞台にした謎解きファンタジーの世界にご案内します。

『噓の木』出演者からのメッセージ、次回は平田広明さんです。

『嘘の木』

~その木は真実を見せてくれる 私の嘘と引き換えに~

【NHK FM】

2023年11月20日(月)~11月24日(金) 午後9時30分~午後9時45分(1-5回)

2023年11月27日(月)~12月1日(金) 午後9時30分~午後9時45分(6-10回)

2023年12月4日(月)~12月8日(金) 午後9時30分~午後9時45分(11-15回)

★「聴き逃し」配信あり(放送から1週間)

【出演者】

能登麻美子 高橋理恵子 朴璐美 潘めぐみ

平田広明 川原慶久 高木渉 佐藤せつじ  

咲野俊介 三浦祥朗 佐藤亜美菜 平体まひろ   

吉野実紗 藤貴子 東地宏樹 上田燿司 

川島零士 粕谷雄太 イッキ 亀岡孝洋

【原作】

フランシス・ハーディング

【訳】

児玉敦子

【脚色】

中澤香織

【音楽】

森悠也

【スタッフ】

制作統括:藤井靖

技術:浜川健治 林晃広

音響効果:野村知成

演出:木村明広

【あらすじ】

19世紀のイギリス。ダーウィンが『種の起源』で唱えた進化論は、神が世界を創造したと信じてきた人々に衝撃を与えた。

それから10年、イギリス本島から逃げるように離れ島に渡る家族がいた。14歳の少女、フェイスは、牧師であり博物学者でもある父が化石を捏造したと疑われていると知り憤慨する。「そんなことをお父様がするはずない」

だが、やがて島にまで噂が届き、家族は追い詰められる。父は娘にある危険な手伝いを命じ、そして不審な死を遂げた……。

真相をつきとめようと心に誓ったフェイスの闘いが始まる。