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「朝永振一郎から知る量子性」と題して、1965年にノーベル物理学賞を受賞した朝永振一郎を取り上げます。朝永振一郎は、太平洋戦争末期から戦後にかけて、生きのびることさえ困難な時期に超多時間理論を完成させた他、くりこみ理論を発見するなど画期的な研究を行いました。また、核兵器による威嚇を永久に放棄することを要求した「湯川・朝永宣言」なども行いました。朝永振一郎について東京大学・酒井邦嘉教授が語ります。
朝永振一郎が著した「量子力学」は、難解な量子の世界を入門者にも分かりやすく書いた教科書です。科学者が独創性を生み出す過程で、何が重要となるかを示しています。また、著書「庭にくる鳥」「鳥獣戯画」では、すぐれた随筆も残しています。1949年には思考実験と題したユニークな物語「光子の裁判」を発表、「二重スリットの実験」を一般向けに解説しました。東京大学・酒井邦嘉教授が朝永振一郎の功績について語ります。
「ラッセルの発見した論理性」後編では、言語学から論理学そして数学世界にまでつながる1本の道筋を示したラッセルの功績をたどります。ラッセルは「自己言及のパラドックス」という言語と論理のかい離や矛盾を回避できる解決策を提示しました。また科学技術が追及すべき範囲や役割をこえて進化する点を危惧しました。東京大学・酒井邦嘉教授はラッセルの言葉を引用して、生成系AIの教育への導入には危険性があると語ります。
この番組では、地球温暖化、大地震の起こるメカニズム、宇宙開発、IPS細胞など一見わかりにくい科学や環境の話題をその道の第一人者が新鮮な切り口でわかりやすく解説していきます。