第3回は「身近なところで使われている鉱物」と題して、国立科学博物館地学研究部研究主幹・門馬綱一さんが、ガラスや水晶、金銀鉱石など身近にある鉱物の使われ方やそれぞれの特徴について解説します。また、変わった鉱物として白い綿毛のように見えるモルデン沸石や美しい藍鉄鋼、緑マンガン鉱、円筒鉱なども取り上げます。さらに、レアメタルやレアアースの種類や生成の過程などについても、最新情報をお伝えします。
第2回は「代表的な鉱物とその性質」と題して、よく知られる鉱物や宝石の特徴について解説します。鉱物の大半は硬いものですが、中には硬度数値の低い柔らかい鉱物もあるといいます。鉛筆に使われるグラファイトなどはその代表例です。一方で、最も硬い鉱物はダイヤモンドですが、衝撃にはあまり強くなく、ハンマーでも割れます。国立科学博物館地学研究部研究主幹・門馬綱一さんが鉱物の結晶構造や光学特性などについて語ります。
新シリーズ第1回目は「鉱物学とは」をテーマに、国立科学博物館地学研究部研究主幹・門馬綱一さんが鉱物を研究することの意味やその歴史を解説します。現在、地球上の鉱物は約6000種類、しかも年間約100種類ずつ新たな鉱物がコンスタントに発見されているといいます。鉱物と岩石の違いや結晶の成り立ち、エックス線による構造解析法などを紹介しながら、鉱物学によって初めて解き明かされる地球の姿について語ります。
厚生労働省はこのほど、10年ぶりに身体活動基準を見直し「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」として発表しました。その中では、有酸素運動の重要性とともに、筋力トレーニングを週に2~3回行うことも奨励されています。順天堂大学スポーツ健康科学部先任准教授・谷本道哉さんが、新基準をもとに筋トレの適切な量について解説します。高負荷がかかる筋トレを過度に行うと、リスクが高まることもあるといいます。
第12回は「筋トレがなぜ必要なのか(2)・エンジン強化で競技力向上」と題して、競技練習だけでは不足することがある、持久力や柔軟性などを効率よく筋トレで身につける方法について考えます。順天堂大学スポーツ健康科学部先任准教授・谷本道哉さんは、人の体を自動車に例えると筋肉の太さはエンジンの大きさにあたるといいます。筋トレ(補強トレーニング)によるメリットとデメリット、そしてバランスについても語ります。
第11回は「運動動作の入力と出力・体は頭より賢い」と題して、スポーツにおいては頭で思っている動き方と実際に行っている動き方が、意外にも一致しないことがある点について考えます。順天堂大学スポーツ健康科学部先任准教授・谷本道哉さんは、体は頭より賢いと提唱していますが、それは体がより効率的で最適な動きを自然に行うためで、頭で考える動きと違う理由はそこにあるといいます。ボールの投げ方などを例に解説します。
第10回は「速く走るコツ」と題して、短距離走に効果的な、かかとをつけずにアキレス腱のばねを使って走る方法を紹介します。順天堂大学スポーツ健康科学部先任准教授・谷本道哉さんは、かかとをつけずにつま先接地で、跳ぶように走る走り方を提唱しています。この走り方は、短距離走だけでなく長距離走にも応用されているといいます。足の振り戻しを素早くするために重要な腸腰筋(ちょうようきん)などについても解説します。
第9回は「筋トレと栄養素」と題して、順天堂大学スポーツ健康科学部先任准教授・谷本道哉さんが運動直後の糖質やたんぱく質の摂取法について解説します。かつては、運動直後に甘い炭酸飲料などは飲まない方がいいとされていました。しかし近年、運動直後にとる糖質はエネルギー補給に効果的で、たんぱく質とともに重要であることもわかってきました。糖質のとり過ぎへの注意も含め、バランスのよい栄養補給法について語ります。
第8回は「インナーマッスルとは?力学的仕事の主役はアウター」と題して、インナーマッスルの役割と、効果的に鍛えるためのトレーニング法について紹介します。インナーマッスルとは肩や股関節、脊柱など関節近くにある筋肉、関節の回転を安定化させるのに役立っています。筋肉体操で知られる順天堂大学スポーツ健康科学部先任准教授・谷本道哉さんが表層のアウターマッスルとの違いや、意外に多い誤解などについて解説します。
第7回は「体幹トレーニングの目的:四肢の土台としての役割」と題して、体幹トレーニングの大切さと効果的なトレーニング法について紹介します。順天堂大学スポーツ健康科学部先任准教授・谷本道哉さんが近年さかんに話題となる体幹トレーニングとは、体のどこを強化しているのか、また体幹を強化することによってどのような健康効果が得られるのかを解説します。今回も実際に実演をしたり、具体な例をあげながら語ります。