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マイトレジャー ペナルティ
NHK
2021年5月14日 午後5:33 公開

体を張ったボケとツッコミで元気な笑いを繰り出してきた、お笑いコンビ・ペナルティ。今年でコンビを結成して27年目を迎えました。

去年4月ワッキーさんにガンが見つかり、コンビは10カ月の活動休止。今年2月にようやく芸能活動を再開しました。

二人の危機を救った宝ものとは?(聞き手:安部みちこアナウンサー)

安部:ご自身が最初にガンだとわかった時は、どういう気持ちだったんですか?

ワッキー:まずは信じられなかったですね。酒はちょろっとしか飲まないですけどタバコもやらないし。日々運動もしてるし。いわゆる健康体ですから。

安部:日を置かずにヒデさんに伝えたんですか?

ワッキー:電話で伝えました。沈黙があって。二人とも何も言えない時間が続きましたね。

ヒデ:長かったね、あの沈黙も。びっくりしたし。最悪の事態も想像していたので、「そんなに重くないよ。ステージ的にも大丈夫だよ」って言ってくれてちょっとホッとして。

ワッキー:ちょっとすすり泣くみたいな感じの音も聞こえたんですけど、あれは何だったんでしょうかね?ヒデさん?

ヒデ:あれは、ちょっと電波状況が良くなくて…

ワッキー:電波状況がよくなかった!?(笑)

ワッキーさんは、去年6月に入院し、放射線と抗がん剤による治療を始めました。コロナ禍のため、入院中は誰とも面会することは許されませんでした。

ワッキー:気分が悪くなってきて吐いてしまったりっていう日々がずっと続いたりするんですけど。だからそういう辛い時に、誰かと会えたらいいんですけども会えずで。いわゆるガンとの闘いですか。それはずっとひとりぼっちでやっている感じでしたね。

見舞いに訪れることすらできなかったヒデさん。お笑いの舞台に1人で立つことも考えましたが、ワッキーさんがいないと、出番はありませんでした。

ヒデ:思った以上にかかったので。非常に長く、もう何年にも感じてましたし。相方が休んでいる間、劇場の仕事が全くなくて。その時にまあ、ボクは特にニコイチというか。二人で一つ。二人でペナルティなんだなーと思いましたけどね。やっぱりその存在の大きさやありがたみは痛感しましたけどね。

コンビの最大のピンチを救ってくれた宝ものは…

Jリーグ川崎フロンターレとサッカー日本代表のユニフォームです。中村憲剛さんもメッセージを書いています。

ヒデさんがチームにお願いして、ワッキーさんを応援するサインを書いてもらいました。面会はできないものの、ヒデさん自身がワッキーさんの自宅のポストに投函しました。

ワッキー:ほんとこれだけのメッセージはなかなかもらえないと思うので、パワーになりました。

実はこの時、同封されていたのが、もう1つの宝もの。

ヒデさんが添えたカードです。そこには、あえて、お見舞いの言葉ではなく「またくるね」とだけ、つづられていました。

ワッキー:なんか色々ごちゃごちゃ書いてないのがヒデさんらしくて。僕はちょっとうれしかったですね。多分、「焦らんでいいよ」っていうメッセージが隠れてるのかなというふうには、思いましたけど。30年以上の付き合いなんですけど、手紙もらったの初めてなんですよね。

安部:何て書こうかっていうのは考えて書かれたんですか?

ヒデ:(ワッキーは)実は、サービス精神が旺盛なヤツなんで、ちょっとしんどくても早く復帰したいがために、またせるのもなぁって言って(しまうかもしれかった)。100%じゃない状況で戻られてもなっていうのがあったので。

安部:でも、まさか取っておいてくれてると思ってなかったですよね?

ヒデ:いやーまあまあ照れくさいですけど、うれしいですね。

その後、ワッキーさんの病状は好転。2月には医師から仕事復帰の許可がでました。

そして今年3月。1年ぶりにお客さんの前でコントを披露できたのです。

ワッキー:感無量でしたね。あーやっと戻ってこれたと。

ヒデ:横に久々に相方がいるこの距離感っていうのが、楽しかったですね。

ワッキー:そこそこの笑いも取れましたし。

ヒデ:まあ大爆笑がよかったけどね(笑)

コンビの危機を乗り越えた2人。

ヒデ:二人三脚でもう一度歩くことができるんだなっていうのは感じましたね。

ワッキー:病気をしたことによって、相方の事を前よりも少し知ることができた、っていうのは少し感じますね。

安部:どういうところでしょうか?

ワッキー:あっこんなに優しかったんだ。

ヒデ:今までがホント冷たかったみたいな言い方しないでください(笑)