首都圏いちオシ!第2回の舞台は東京・多摩ニュータウン周辺の多摩丘陵です。
多摩丘陵って広いですよね。近年では「多摩・三浦丘陵」という言い方をされるようにもなっています。そんな多摩丘陵でいちばん北に位置する有名どころのひとつといえば。
ご存じ、多摩動物公園。1958年に開園しました。多摩川水系の支流、程久保川の谷戸にあります。「谷戸」というのは、丘陵地で川がつくった浅い谷状の地形で、千葉や鎌倉の「谷津」と同じです。程久保川の谷戸は、番組では中央大学に向かう途中で少し出てきますよ。
さて、多摩動物公園駅で多摩モノレールに乗って南に2駅、大塚・帝京大学駅で降りてみます。ここは先ほどより広い谷です。流れているのは多摩川の支流、大栗川。
この大栗川の谷から北を見ると、どうでしょう。下の写真は多摩市愛宕からの景色。丘の上に並んでいるのが、大学キャンパス群です。右端の高い建物があるのが帝京大学(1966年~)、真ん中が明星大学(1964年~)、左奥の白っぽい建物群が中央大学(1978年~)のキャンパスです。写真では見えませんが、中央大のさらに左には東京薬科大学(1976年~)があります。 ※( )内は現在地にオープンした年
今回の番組で旅ランナー・卓也さんが走ってめぐるのは、主にこの大栗川とその支流(大田川・乞田川)の流域です。かつてはトウキョウサンショウウオやサワガニが棲み、林ではムササビや春はカタクリが見られ、田畑のほかに養蚕や酪農も行われてきたこの流域は、1960年代からの多摩ニュータウン計画などによる河川改修や住宅地開発で大きく姿を変えました。東京のベッドタウンとして、多くの大学が立ち並ぶ街として、たくさんの人たちの暮らしの場となったのです。
そんな多摩ニュータウンも、入居開始から早半世紀がたちました。点々と残された緑地や谷戸の景観の保全、さらには少子化高齢化が進む住宅地区のにぎわい再生に、行政だけでなく住民のみなさんや大学・学生のみなさんが協力して、各所で地道な活動が行われているそうです。番組でも登場しますので、どうぞご覧ください。
#わたしのいちオシ への写真&エピソード投稿も、お待ちしています。
【紹介した地域への行き方】
・京王線からは 聖蹟桜ヶ丘駅、高幡不動駅、多摩動物公園駅、平山城址公園駅などからバスや徒歩
・京王相模原線からは 多摩センター駅、京王堀之内駅、南大沢駅などから徒歩やバス
・小田急多摩線からは 多摩センター駅などからバスや徒歩
・多摩モノレールでは 多摩動物公園駅、中央大学・明星大学駅、大塚・帝京大学駅、松が谷駅から徒歩など
・JR中央線からは 豊田駅などからバス
※番組の放送・配信は終了しています