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若者たちに死を選ばせない

NHK
2021年6月14日 午前11:42 公開

番組のエッセンスを5分の動画でお届けします

(2021年6月13日の放送内容を基にしています)

<追い詰められる若者>

いま、自殺で亡くなる人が増えています。特に深刻なのが、10代20代の若者です。

午後6時、生きることに悩む人からの相談が寄せられるNPOに、20代の女性から「いま、マンションの屋上にいる」とSNSのメッセージが届きました。

1時間ほどやりとりをしましたが、「話を聞いてくれてありがとう」という書き込みを最後に途切れました。状況が切迫していると判断し警察に通報、保護を依頼。その後、警察が通信記録から場所を特定し女性を保護しました。

日本では、10代20代の死因のうち最も多いのが自殺です。コロナ禍の去年、その数は3298人と、前の年から2割近く増加。しかも、警察の調べでも原因が分からず「不詳」とされるケースが3割に上っています。

なぜ若者たちは、死を選ばざるをえなかったのか。どうすれば、防ぐことができるのか。

国の対策を進めるため、専門家による大規模な分析が始まっています。手がかりは、警察が作成した自殺統計原票。一人一人について時間や場所、原因を記した非公開の記録です。

分析チームのリーダー清水康之さん「亡くなる前にどういうことが起きるのか、どういうことが起きたら、その後自殺が増えてるのかっていう、その関係性を明らかにすることによって、じゃあここで介入できるじゃないか、こういう人たちに対してこういう手が打てるんじゃないかと」

若者たちに「生きていきたい」と思ってもらえるように。

いま、私たちに何ができるのか。

<コロナ禍の影響も>

大学病院の救急センターです。コロナ禍、自殺を図った若者の搬送が相次いでいます。

この日搬送されてきた大学生は、なんとか一命を取り留めました。

去年入学してからオンライン授業が続き、友人を作る機会もなく、気力がなくなり自分がいなくなってもいいかなと思ったといいます。

臨床心理士「今回のコロナの影響で、どんどん自分の居場所がなくなって、ストレス負荷のひとつとして、やっぱりコロナっていうのは絶対的にあるなっていうのは感じてます」

10年ほど前まで、年間3万人を超えていた日本の自殺。自殺対策基本法が制定され生活困窮者への支援などが進み、中高年を中心にその数は減ってきました。

しかし10代に関しては、相談窓口を増やすなどの対策をしてきたものの増加傾向にあります。

警察の聞き取りなどでは原因が分からず、「不詳」とされるケースは3割に上ります。そのことが対策の壁ともなってきました。

<“理由”がわからない>

わが子がなぜ死を選ぶことになったのかわからず苦しみ続ける遺族は少なくありません。

3年前に自殺で亡くなった中学生のそらくん。遺書はなく、亡くなる前日も変わった様子はなかったといいます。

そらくんの父「前日までキャンプとか海水浴をしていまして。海とか海水浴とか釣りが非常に好きな子だったので、連休をすごく満喫してましたし。私と深夜まで話しながらバーベキューの片づけしたり、ご飯食べたりしながら、ただただ普通に旅行を満喫していたと思う。何か異変はそこでは全く感じられなかったですね」

翌日の朝。そら君は「学校に行きたくない」と登校を渋りました。1学期が終わる1週間前だったこともあり、父親は「もうすぐ夏休みだから」と促しました。

そらくんの父「頑張って行きなさいと。妻と私から言うと残念そうな顔というか、何とも言葉にしづらいんですが、がっかりしたような表情で部屋に戻っていって、制服に着替えて荷物を持って、無言で玄関を出ていったという形です」

家を出たあと帰らぬ人となったそらくん。なぜ自殺は起きたのか。

教育委員会が依頼した専門家による調査報告書です。学校生活のさまざまな閉塞感や、教師との関係などの不満が重なっていったと記されています。その上で、「原因の特定は困難」だとされました。

思春期の悩みに寄り添おうと、父親はいつも気を配ってきたはずでした。

そらくんの父「今までも何かあっても、夜であれば、じゃあ一緒にドライブしながら話そうかとか、ずっとそういうことはやってきたんですけど。途中何かスーパーとかコンビニに寄って、まあ何か食べながら話すか、という形で。だいたい小一時間ドライブして、気持ちが落ちついてきて。そういうふうな話し合いができていたので。まだ何かを残してくれれば、無念を晴らすこととか、彼の気持ちをくみ取ることができるかもしれないですけど。そこで救われる思いもあるかもしれないですが、ただ何も残していない、となってしまうとですね、息子の気持ちをどうくみ取ったらいいのか、推測することしかできないので、着地点がないんですね、心の。この気持ちは正直耐えられるもんじゃないんです」

気持ちの整理がつかず、遺骨をお墓に納められずに過ごした3年間。ずっと自らを責め続けています。

そらくんの父「本当に今思えばですけども、普段ならしっかりカバンもしょって、靴もしっかり履いてから出ていくところを、カバンは手に持ったままですし、たぶん靴も適当に履いてそのまま出てったように、今になって思います。なんでその後ろ姿を追いかけられなかったのかなと。仕事なんて遅刻しても本当はいいんですよ。あのとき車で送ってあげて、その時に話を聞いてあげる。学校なんて往復したって10分20分ですよ。たったそれだけの時間ですよ。ただそれだけで彼はこういう道を選ぶことは、たぶんなかったんじゃないかな」

<「登下校時間」「学校 行きたくない」>

原因が見えづらい若者たちの死。どうすれば防げるのか。国の指定を受けた専門家組織「いのち支える自殺対策推進センター」が、はじめてとなる詳細な分析を始めました。メンバーは教育関係者や精神科医、弁護士や、統計学の研究者たちです。

分析したのは、亡くなった一人一人について警察が記した「自殺統計原票」。過去12年、30万4373人の命の記録です。

今回、個人情報には触れないという条件で取材が許可されました。分析チームがまず注目したのは、自殺を図った時間です。年代ごとに、集中する時間帯が初めて明らかになりました。色が濃いほど、多いことを示します。40代以上は、早朝やお昼前後に多くなっています。

20代30代はそれに加え、夕方や深夜の時間帯にも増加しています。

10代を年齢ごとに詳しくみてみると…。

学校に通う世代特有の傾向が浮かび上がってきました。学校を離れた後、夕方から夜の下校の時間帯に最も集中しています。さらに、中学校入学前後の12歳は、朝7時から8時台の登校時間帯にも多かったのです。

分析チームのリーダー清水康之さん(いのち支える自殺対策推進センター代表理事)「夜とか夕方とか、その時間帯に相談対応を強化することによって、そこでリスクを低減させることができれば、翌朝の自殺リスクを抑えることができるかなとは思うので」

次に注目したのは自殺の原因です。社会問題となってきた「いじめ」。全体に占める割合は1%。警察が調べた過程で明らかになったものだけに限られています。

一方で、「学友との不和」は5.7%、「進路の悩み」が9.5%、不詳をのぞいて最も多いのは「学業不振」10.5%。学校に通う誰もが抱えるような悩みも原因となっているのです。その兆候をつかむ手がかりも見えてきました。インターネットの検索ワードとからめた分析です。

自殺が増える前に、どんな言葉が検索されたのかを調べました。「死にたい」「消えたい」といった言葉より高い関連性がみられたのは、「学校 行きたくない」という言葉です。

去年1年間の10代の自殺の増減のグラフです。緊急事態宣言や夏休みなどの長期休み明けに増えています。

そこに「学校 行きたくない」の検索数を重ねます。検索数は長期休みが終わる頃から増えていきます。

数日後に、自殺する人も同じように増えていたのです。

自殺統計分析官 新井崇弘さん「おそらく、学校行きたくないっていう、そういう心理的な拒否が増えて、自殺が増える」

統計数理研究所 椿広計 名誉教授「この言葉が出てきてるっていうことをもって、学校は自殺に注意しなきゃいけないと言うことはできるでしょうね」

相談窓口・支援団体はこちら

<兆候をどうつかむ>

わが子の自殺に何か兆候がなかったのか、自ら探し続ける人がいます。4年前、娘を亡くした恵利子さんです。当時中学2年生だった娘の有希さんは、幼い頃から絵を描くことが得意で、「イラストレーターになりたい」という夢を語っていました。娘を亡くして4年。いま思い返してみると、気になることもあったといいます。亡くなる1か月ほど前の夕方。ぬいぐるみに囲まれて、ぼう然と座っていたことがありました。

恵利子さん「ひとりここに座って、周りにでっかいぬいぐるみとか全員連れてきてたんですよ。ぐるっとテーブルの周りに。ぬいぐるみに、誰にも言えないことを話して聞かせたのかな」

さらに、次の誕生日のことを話したときも、違和感がありました。

恵利子さん「すごいケーキとか、そろえてあげるよとか言ってたんだけど、返答がなかったんですね。もう先のことを見てない。だって来年の話しても返事が返ってこないんですよ。何回もその場面を思い出して、あの時こういうセリフでこうやって、そしてこうやって助かったんですよっていうハッピーエンドの方法を何回も何回も考えるんですよ。あの時もうちょっと親身になって、何かあったの?とかいろいろ聞いてあげればよかったなって思いますね。そういう場面が、事後になってから出てくるんですよ」

<“命の記録”から見えること>

ごく親しい間柄でもつかみづらい自殺の兆候。対策の糸口を見出すための分析も始まっています。自殺統計原票に記録された30万人について、人工知能での解析も行われました。

その結果、抱えている悩みの種類によって一定の特徴があることがみえてきました。たとえば10代で、成績や進路の悩みを抱えていた人たち。中学3年生と高校2、3年生が多く、男子が7割を占めます。分析チームは、成績が下がったときに自己肯定感も低下することがないよう注意を払うことが大事だとしています。

いじめの悩みを抱えていた人たち。長期休み明けに自殺が多いことに加え下校時間に多く、そうした時間帯に注意を払うことが大事だとわかりました。

椿名誉教授「例えば学校の現場や何かで日頃、この児童生徒はどういうものなのか、ハイリスク群なのか、っていうのを事前に見るための調査技術にもできるわけですよね」

分析では、社会との接点が増える20代についても調べました。就職や仕事関係など、10代にはなかった悩みの特徴がみえてきました。

生活苦が原因だとみられる人たち。一人暮らしが8割を超え、深夜の時間帯に多いことがわかりました。さらに、年度始めに多いことも示されました。

就職や、卒業後の進路に悩んでいた人たち。年齢は21歳、22歳が中心。こちらは逆に、年度終わりに多いことが明らかになりました。

コロナ禍で仕事を失い、自殺を図ったという若者がいます。なずなさん、21歳。「悩みを抱える人が、どのように追い詰められていくのか、知ってほしい」と取材に応じてくれました。

なずなさんは高校卒業後、大学には行かず、アルバイトをして、家計を支えてきました。幼い頃に両親が離婚。「契約社員として働く母親を助けたい」と考えたからです。

なずなさん「母への恩返しじゃないですけど、女手ひとつで10年近く育ててもらってきたので」

昼は飲食店、夜はスポーツジムでのバイトをかけもちしてきました。忙しい日々でも充実していて、母親を支えていることが生きがいだったといいます。

しかし去年4月、緊急事態宣言でジムも飲食店も休業。2か月後に宣言は明けたものの、体調を崩したこともあり、仕事を失いました。

なずなさん「いやもう絶望でした。無職っていうわけじゃないですか。なんとかその夏ごろまではまわせてたんですけど、だんだん生活できなくなっていったので」

家計を助けることが難しくなったなずなさん。自分は母親の負担になっているのではないかと、思い詰めるようになりました。あるとき、自分だけが取り残されている感覚に襲われたといいます。

なずなさん「社会が動き出して、回っていって、私もその波に乗れるんじゃないかと思ってたんですよね。だけど何か私だけ『あれ、社会に戻れない』。家賃を払うっていうことで、物質的に貢献できてた自分の生産性、生きてる意味があったのに、それがなくなってしまったので。じゃあ『私って何のために生きてるんやろう』、『誰のために生きてるんやろう』って思ってしまって、苦しかったですね」

<“社会”への不安>

社会の一員として歩むことになる20代。自分は、どう生きていけばいいのか。思い悩んだ末に、死を考える人も少なくありません。

去年12月、都内に暮らす21歳のあんなさん(仮名)が亡くなりました。卒業を控えていたものの、就職先が決まっていませんでした。

「来世は死にたいって言わなくてすむ人生がいい」 SNSにこれだけを書き残して亡くなくなったあんなさん。直前まで同級生と一緒に暮らしていました。社会に出ることへの不安を口にしていたといいます。コールセンターでアルバイトをしていたときのこと。何事も一生懸命にこなそうとするあんなさんは、ノルマの達成に努力していました。ところが、まわりから「バイトが頑張りすぎるな」「自分たちがさぼっているように見られる」と非難されたといいます。その後もアルバイト先での人間関係がうまくいかず、どれも長続きしませんでした。

あんなさんには密かな夢がありました。小説家になる、という夢です。芸術系の大学も受験しましたが合格できませんでした。

同級生「『苦しい、書けない』とか『これは無理だろう』みたいなことを言いながら、必死に書いていて」

あんなさんが書いた小説、外国で奴隷となった女性が主人公の物語。

「私は牢屋に入れられていた」

「毎日 息を潜めて生きていた」

自らの境遇を嘆く主人公の言葉。「あんなさんが抱えていた生きづらさを表現しているのではないか」と同級生は感じています。

同級生「いろんなことを進路で悩んでいて、自分の好きなこととか、がんばれることとか、その中から仕事を見つけようとか、自分の楽しいこととかたくさんあったんですけど、それではきっと自分のつらさをまかないきることができなかった」

卒業が近づいても就職先が決まらず、心配する家族とぶつかることも増えていきました。亡くなる直前には、メンタルクリニックから処方される薬が手放せなくなっていました。

同級生「その長年抱えてきた生きづらさが、コップの水があふれるように限界がきたのかもしれないなと私は思っていて、すごくつらかったんだろうなと。そのつらさをどうにかして共有して今まで生きてきたんですけど、それがたぶん21年で限界がきたんだろうなと」

あんなさんの死から1週間後。あるメールが届いているのを家族が見つけました。出版社からの連絡でした。あんなさんは亡くなる1か月前、誰にも言わず作品を送っていたのです。

そこには、電子書籍への採用が決まったと書かれていました。

<どう向き合っていくのか>

分析チームのリーダー、清水康之さんは分析から見えてきた若者たちの苦悩、心の内にどう近づけばいいのか見出そうとしています。

訪れたのは、10代20代の自殺率が全国的にも高い長野県。福祉の分野に進もうという大学生から話を聞かせてもらうことになりました。

清水さん「高校生以下の自殺が非常に深刻な状況のなかで、生きづらさ、息苦しさ、その辺りのことの何かヒントをぜひもらいたい」

学生たちが語ったのは自らの体験。「悩みがあっても、周りの人に相談しづらい」といいます。

参加者「あんまり自分のことを話しちゃいけない気がするっていうか。自分語りしちゃだめな空気。おまえの話なんて誰も聞いてねえよ、みたいな。そう思われてるんじゃないかなっていうふうに思っちゃうときもあるし」

「一見ささいな出来事の積み重ねが、生きづらさにつながっている」といいます。

参加者「なんか漠然とした、なんだろう、不安材料みたいのが多かったなって思います。高校に行ったらもっとかわいい子とか、もっと見た目がいい子とか優しい子とか、その理想とは違った自分。その基準に自分はいっていなかったことで、またちょっと気持ちが病んじゃったり。自己肯定感っていうか、自分で自分を許していない感じだったのかなって思います」

参加者「決まりっていうか、決められたことをやってこれないのも、自分はダメな人間だなっていうふうに思ったりとか、家庭のこと、学校のこと、そこに閉じ込められるっていうか、それ以外を知らないから。うまくそれを外に出す方法がなかったから、息苦しさ、生きづらさはあったかなと思います」

生きづらいと感じる理由、ひとつひとつがこの社会の姿ではないか。考えさせられた若者たちとの時間でした。

清水さん「自殺対策って常に手遅れ。それは亡くなった人がいて、それから対策を打っていってるので常に手遅れなんですよね。いま渦中にいる子たちにとって深刻なこの状況を変えていくために、漠然とした生きづらさであったり、周りの目が気になって助けを求めることができないという状況であったり、どうそこに踏み込んでいくか。そこが問われていると思うので」

分析の結果を、教育現場で活かす取り組みが早くも始まっています。この日、長野県の高校で行われたのは、保護者に向けた研修です。

子どものSOSに早く気づくために大切なのは、普段からの「聴く姿勢」だといいます。

講師・NPO CAPながの 矢島宏美さん「なかなか気持ちが出ない子どもには『そんなとき、どんな気持ちだった?』と、気持ちをぜひ聞いてみてください。否定したりアドバイスをしないで、子どもの話を聞きます。とにかく一生懸命に聞くということです。相づちを打って、うなずいて、目を見て、まずは聞いてあげる」

そして、なかなか言葉にならない子どもたちの思いを、「待つ」ことも大事だと呼びかけました。

参加者の母親「子どもが荒れていたときもありましたので、きっとそれは彼のSOSだったんだなと思って。『待つ』『信じてあげること』がすごく大切なんだなということを感じました」

参加者の母親「きっと学校とかいろいろ子どもは子どもの世界があるなかで、私は目に見えている部分を、どうしても言っちゃうから、もうちょっと安心できる場をつくってあげたいな」

ネットの世界でも、若者のSOSを受け止めようという動きが始まっています。ポータルサイト大手・ヤフー。今回の分析で、自殺が増える前に多く検索されることがわかった「学校 行きたくない」という言葉。検索されたとき、相談窓口がいちばん上に表示されるようにしました。

さらに、ニュース配信のあり方についても議論を始めています。自殺の具体的な手段など、次の死を誘発しかねない記事の配信を停止することなどを検討しています。

ヤフーニュース編集推進マネージャー 今子さゆりさん「やはりユーザーの影響をできるだけ抑えたいというふうには考えていて、テクノロジーで工夫をしていけたらいいなというふうに思ってます」

去年、自殺を図ったというなずなさん。同じような悩みを抱える人たちに自分ができることはないか。ネット上で呼びかけたところ、カウンセラーやプログラマーが協力したいと集まりました。みんなで作ったのが、悩みを持つ人とカウンセラーをつなぐアプリです。

なずなさん「私自身、自殺未遂を図ったというのもありますけど、社会のなかで生活することに悩んでいる若い方ってすごくいらっしゃると思うんですよね。気軽にお話しできる場所というのを、誰もがひとつ、こういう場所を持ってると生きやすいのかなと思います」

今も、気分が落ち込むことがあるというなずなさん。そんな気持ちが救われる言葉があると教えてくれました。

なずなさん「『今ちょっとしんどいんじゃない?』という言葉をかけてくれることで、『ああ、今しんどいんや、あ、今のこの感情ってしんどいっていう名前なんや』っていうふうに気づけるようになったので、それはひとつ生きやすくなったと思います。『大丈夫?』と聞かれると、大丈夫って答えちゃうんですよね。なので『休もう』って言ってほしいです。『今休んでいいんや、この人が言ってるから休んでるんや』っていう、何ていうか合法的じゃないですけど、そういうふうに許された休みっていうのが与えられるので、その言葉は私はすごくうれしいです」

「休んでもいい」

「立ち止まってもいい」

そんなひと言が誰かの命を救うかもしれない。

あなたの身近な人が生きることを選べるように。

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